女子W杯でチャレンジ制度導入 侍J女子・橘田監督「一番最初に使いたい」

チャレンジ制度の活用一番乗りに意欲を示した侍ジャパン女子代表・橘田恵監督【写真:石川加奈子】
チャレンジ制度の活用一番乗りに意欲を示した侍ジャパン女子代表・橘田恵監督【写真:石川加奈子】

開幕日の第1試合を戦う日本は利用“一番乗り”が可能

 第8回WBSC女子野球ワールドカップ(22~31日、米国フロリダ)で6連覇を目指す侍ジャパン女子の橘田恵監督が21日(日本時間22日)、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)の大会におけるチャレンジ制度活用一番乗りに意欲を示した。

 この日、チームは現地での5日間の最終調整を終了。午後には監督会議に臨み、監督がビデオ映像による検証を要求できるチャレンジ制度が、WBSC全カテゴリーのトップを切って導入されることを確認した。

 開幕日の22日午前10時(同23日午後11時)から行われる第1試合は日本VSドミニカ共和国、チャイニーズ・タイペイVSベネズエラの2試合。橘田監督は「チャレンジを一番最初に使いたい。それには選手の協力がいると思う」と話し、選手自身が判定に疑問を感じたら、すぐに指揮官に伝えるように指示を出した。ピッタリの呼吸で判定を覆し、勢いに乗るつもりだ。

 逆に、チャレンジ制度を活用されるケースにも気を付ける。具体的には、守備で併殺を奪うケースだ。送球を急ぐために、足がベースから離れることがあれば、指摘されてもおかしくない。この日のミーティングで注意を呼びかけた。

 監督会議では、投球間隔の12秒ルール、イニング間の攻守交代90秒ルールの適用も確認された。しっかり計測され、投手は12秒以内に投げなければ1回目は注意が与えられ、2回目は1ボールが科せられる。また、新しいイニングが始まる時の投球練習は球数ではなく、秒数(90秒以内)で決められている。「選手には伝えてあります。そんなに気にすることではないと思っています」と指揮官。細かいルールも味方につけ、前人未到の6連覇に挑む。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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