今季絶望のダルビッシュ 胸中吐露に米メディア同情「アスリートだって人間」
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右肘のストレス反応と右上腕三頭筋の挫傷と診断されたダルビッシュ
右肘のストレス反応と右上腕三頭筋の挫傷と診断され今季復帰が絶望となったカブスのダルビッシュ有投手。23日には自身のブログでここまでの経緯、苦悩を明かしている。地元ファンからの批判を受けながらリハビリを行ってきた右腕に米メディアは「胸中を告白したダルビッシュを褒めるべき」と伝えている。
ダルビッシュは上腕三頭筋腱炎で5月から故障者リスト(DL)入りし19日(同20日)に傘下マイナーでリハビリ登板を行ったが、わずか1イニングで異変を訴えて緊急降板。翌日にMRI検査を受けた結果、右肘のストレス反応と右上腕三頭筋の挫傷と診断された。セオ・エプスタイン編成本部長も今季中の復帰がないことを口にしている。
今季中の復帰が絶望となった右腕は23日に自身のブログを更新。「憂鬱な日々を過ごしてました」「『仮病じゃないか?』『メンタルの問題では?』みたいな感じにもなっていて、また休むのが非常に精神的につらかったです」と、ここまでの胸中を綴っていた。
米「Yahoo!スポーツ」は「ユウ・ダルビッシュは感情的なブログを記し、ファンからの批判による影響に関して言及した」と見出しを付け特集。ファンからの批判を受けながらリハビリを続けた右腕の告白に「胸中を告白したダルビッシュを褒めるべきなのだ。我々はしばしば、アスリートだって人間だと言うことが頭から抜けてしまうことがある」と伝えている。
今季は6年1億2600万ドル(約139億1000万円)の大型契約でカブスに移籍し大きな期待が掛かっていたが、ケガに悩まされ思うような1年を過ごすことができなかったのは確かだが、ダルビッシュの告白には米メディアも同情する声をあげている。
移籍1年目は期待に応える活躍はできなかったが「済んだことは仕方がない。残りの契約期間である今後5年間で健康にプレーすることの方がダルビッシュにとってもっと大事なことなのである」と来季以降の復活に期待を込めていた。
(Full-Count編集部)
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