鷹・中田、救援登板で通算100勝達成 8番手で快投「一番気合が入っていた」

通算100勝を達成したソフトバンク・中田賢一【写真:藤浦一都】
通算100勝を達成したソフトバンク・中田賢一【写真:藤浦一都】

2回無失点の好投、サヨナラ勝ちのため秋山から三振を奪ったボールを“代理”の記念球に

■ソフトバンク 12-8 西武(26日・ヤフオクドーム)

 26日の西武戦で8番手として登板し、2イニングを無失点に抑えた中田賢一が、グラシアルのサヨナラ弾でプロ通算100勝を達成した。

 通算100勝目は思わぬ形で達成された。中田は8番手として延長11回から登板し、2イニングを無失点。11回は四球とヒットでピンチを背負ったが、松井稼頭央を三振に斬って乗り切ると、12回は3者連続三振の好投で、この日の西武の勝ちを消滅させた。その裏、グラシアルの劇的なサヨナラ満塁弾でチームが勝利したことで、中田に100個目の白星がついた。

 この日は互いに点を奪い合って迎えた延長戦での登板。100勝を意識することなく「本当に1人1人、1球1球、後悔のないように投げました」と語る。「今季で一番気合が入った状態でマウンドに行きました。気持ちは高ぶっていましたが、高ぶりつつも抑えるところは抑えていけたと思います」と、ベテランならではマインドコントロールで2イニングを乗り切った。

 99勝目を挙げたのは6月10日の古巣・中日戦。2か月も足踏みしたが「それは自分の力のなさ」と潔く即答する。

「自分が(100勝を)するとは思っていませんでした。初めて硬式球を握ったアマチュア時代から携わってくれたすべての人に感謝したいです。そして強い体に生んでくれた両親にも感謝ですね」

 サヨナラ弾での達成で、記念のウィニングボールは手元に戻ってこない。それでも「高谷(裕亮)さんが(12回表の)最後に秋山を三振に取ったボールをくれたので、それを代わりに持って帰ります」と最高の笑顔を見せていた。

(Full-Count編集部)

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