小園が同郷のドラ1候補・松本から豪快弾「ものすごく気持ちよかったです」

8回に豪快な一発を放った侍ジャパン高校代表・小園【写真:荒川祐史】
8回に豪快な一発を放った侍ジャパン高校代表・小園【写真:荒川祐史】

同じ兵庫出身「分かっていたので、よりいっそう気持ちが入った」

 侍ジャパン壮行試合「高校日本代表-大学日本代表」が28日に神宮球場で行われ、高校日本代表は大学日本代表に3-7で敗れたが、随所で光るところを見せた。報徳学園の小園はドラフト1位候補の日体大・松本から右翼席中段へ運ぶソロ本塁打。試合後の会見では、“珍回答”で報道陣の爆笑を誘う場面もあった。

 ショートを本職とする選手が多く選出された日本代表で「1番・遊撃」でスタメン出場した小園。3回にライト前ヒットを放つと、2-7で迎えた8回には豪快な打撃を見せた。松本の直球をライトへ運ぶソロ本塁打。スタンドは大歓声に包まれた。

 敗れはしたものの、昨年から日の丸を背負う中心選手として存在感を発揮した小園。試合後にはホームランについて「ものすごく気持ちよかったです」と振り返った。

「絶対に打ってやろうという気持ちで打席に立ったので、それが結果につながったと思います」という豪快弾。相手はプロから熱視線を浴びる松本。小園と同じ兵庫出身だ。「同郷であることをご存知でしたか?」と聞かれた小園は、思わず「ご存知です」と答えてしまい、報道陣は大爆笑。本人も笑みを浮かべたが、その後、「(同郷と)分かっていたので、よりいっそう気持ちが入ったというか(松本の出身校の)明石商業さんに勝っていなかったのでリベンジしてやろうという気持ちでした」と話した。

 遊撃は“激戦区”。もっとも、この日右翼に回った根尾も「ライトにいても小園がショートにいてくれたらチームの守りもより固くなるというか、スキがなくなるので、自分がショートに入ることもあるかもしれないですけど、小園がショートをやってくれるとかなり安心感がある」と絶大な信頼を寄せる。お互いを認め合う選手たちは、アジア制覇に向けて徐々に結束を強めている。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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