日本が前人未到の6連覇 先発・里は3大会連続MVP「みんなで勝ち取った勝利」

3大会連続でMVPを獲得した侍ジャパン女子代表・里綾実(左)と船越千紘【写真:Getty Images】
3大会連続でMVPを獲得した侍ジャパン女子代表・里綾実(左)と船越千紘【写真:Getty Images】

侍ジャパン初の女性監督の橘田監督「一つになって頑張ってくれた」

 侍ジャパン女子代表は8月31日(日本時間9月1日)、第8回WBSC女子野球ワールドカップ(米国フロリダ)の決勝で台湾と対戦。6-0で破り、前人未到のワールドカップ30連勝と6連覇を達成した。先発の里綾実投手(愛知ディオーネ)が5回6安打無失点の好投で今大会3勝目。3大会連続でMVPを獲得した。

 初回に4番・川端友紀内野手(埼玉アストライア)のタイムリー内野安打などで2点を成功すると、2回は3番・三浦伊織外野手(京都フローラ)の左前適時打で1点を追加。4回にも3点を奪い大量リードを奪った。

 投げては2大会連続MVPを獲得している里綾実投手(愛知ディオーネ)が走者を背負いながらも粘りの投球で5回6安打無失点と試合を作り今大会3勝目をマークした。

 日本の大黒柱として3大会連続MVPの偉業を成し遂げた里は「チームの勝利に貢献できればと考えて1球、1球投げました。みんなで勝ち取った勝利だと思う」と胸を張った。前人未到の6連覇には「これを機にたくさんの野球をする女の子たちに勇気と希望を与えるきっかけになったと思う」と振り返った。

 侍ジャパン初の女性監督としてワールドカップ初采配を振るった橘田恵監督は「本当に苦しい戦い続いたんですが、選手がよく耐えて最後一つになって頑張ってくれた」と笑顔。6連覇のプレッシャーからようやく解放され「勝つことでやっと一息つける。当初、考えていた以上のプレッシャーが彼ら(ナイン)にもあったが、私がやっぱり一番硬かった」と安堵の表情を見せていた。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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