ソーシア監督がメジャー復帰の投手・大谷の気持ち代弁「エキサイトしていた」

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

球数制限は明言せずも「ガイドラインはある。リスクは負わせない」

 エンゼルス大谷翔平投手は2日(日本時間3日)、敵地アストロズ戦で投手としてメジャーマウンドに復帰する。試合前に囲み会見に応じたマイク・ソーシア監督は、この日の登板について「間違いなくガイドラインはある。長く投げさせてリスクを負わせるようなことはしない」と話した。

 6月6日(同7日)本拠地ロイヤルズ戦以来、88日ぶりのメジャーマウンドに上がる大谷について、ソーシア監督は「間違いなくエキサイトしていた」と気持ちを代弁。「ショウヘイは2か月ほど前に故障が見つかった時も投球練習をやめたくなかったくらい。彼は非常にエキサイトしている」と話した。6月のロイヤルズ戦では右指にマメを作って降板したが、この試合でも「降板したがらなかった。それだけ投げたい気持ちが強い」と振り返った。

 結局、その翌日に右肘内側側副靱帯の損傷が判明し、多血小板血漿注射と幹細胞注射を受けて治療に励んだ。7月下旬に投球練習再開許可が下りた後は、キャッチボールやブルペン投球、実戦形式での投球練習を経て、状態を上げてきた。

 ソーシア監督は、待望のメジャー復帰戦について「間違いなくガイドラインはある。試合がどう進むかにもよるが、まずはマウンドに戻ること。そして、願わくば試合の流れに乗って、我々が彼の状態を正確に確かめるに十分な球数を投げられれば。長く投げさせてリスクを負わせるようなことはしない」と、あくまで慎重に取り組むことを強調した。

 今季中のメジャーマウンド復帰には批判的な意見も聞かれたが、指揮官は「一度メジャーのマウンドに立てば、より深い考察を加えることができる」と、完全復活に向けて現状を把握する必要があると説明。さらに「今からシーズン終了まで、ショウヘイがオフに向けて100パーセントだと感じることが大事」だと話した。

 世界一軍団、アストロズ打線を相手に大谷はどんな投球を見せるのか、注目だ。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY