大谷翔平の球速低下を敵打線は懸念 スプリンガー「あそこまで明らかだと…」

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

先制2ランのスプリンガーは直後に指摘「球速が落ちてきた。仕掛けろ」

 エンゼルス大谷翔平投手が2日(日本時間3日)、敵地アストロズ戦で投手として待望のメジャー復帰を果たした。成績こそ2回1/3を投げて1被弾を含む2安打2失点で今季2敗目(4勝)を喫したが、長期離脱の原因となった右肘には異常がない模様。それでも3回には球速が大幅に落ち込み、対戦したアストロズ打者ですら「あそこまで明らかだと……」と心配の声を上げた。

 大谷は初回に最速99.3マイル(約159.8キロ)を計測するなど、速球は軒並み97マイル(約156キロ)に達する球威を見せつけた。だが、3回になると速球の球速は90マイル(約144.8キロ)をようやく超えるまでに急降下した。3回無死一塁から左翼スタンドへ先制2ランを叩き込んだジョージ・スプリンガー外野手は、ダグアウトへ戻ると「球速が落ちてきた。仕掛けろ」と仲間にハッパを掛けたほど。だが、試合が終わると、大谷の変化に心配の声を上げた。

 スプリンガーは「最初は98~99マイル(約158~159キロ)を投げていたけど、3回は88~92マイル(約142~148キロ)まで落ちていた。あそこまで明らかだと……。とにかく彼の状態が問題ないと祈っているよ」と、敵ながら思いやった。またブレグマンも「3回には球速が数マイル落ちていたようだ」と変化に気付いていたようだ。

 大谷は球速低下の原因として、腰の張りと、2回に打球を受けた右手の影響を示唆。懸念される右肘については「今のところは大きくは問題ないかなと思います」とすると同時に、「明日になってみないと、張りとかも分からないと思います」と慎重な姿勢を崩さなかった。

 まずは登板から一夜明けた3日(同4日)に大谷の右肘がどんな反応を見せるか。アストロズ打線と同様、このまま問題がないことを祈りたい。

(Full-Count編集部)

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