大谷、靭帯再負傷も…今季復帰させたエ軍を球団OBは擁護「正しい決断だった」

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

通算132勝右腕のグビザ氏は「現時点で知っておけたことは良かった」

 右肘靱帯に新たな損傷が見つかったエンゼルス大谷翔平投手。球団は5日(日本時間6日)、大谷には靱帯再建手術(トミー・ジョン手術)が推薦されていることを発表したが、最終決断は10日(同11日)に予定されている話し合いで決まることになりそうだ。

 大谷は6月6日(同7日)本拠地ロイヤルズ戦で先発後、右肘に違和感を訴え、翌日の検査で右肘内側側副靱帯にグレード2の損傷を負っていることが判明。多血小板血漿注射と幹細胞注射の治療を受け、回復を目指した。打者としては7月3日(同4日)の敵地マリナーズ戦で復帰。投手としては9月2日(同3日)の敵地アストロズ戦で88日ぶりのメジャーマウンド復帰を果たしたばかりだった。

 今季中の投手復帰を巡っては、登板前から批判的な声が多かったが、新たな損傷が発覚してから、ファンの間では批判の声が噴出していた。だが、地元テレビ局「FOXスポーツ・ウエスト」で解説を務める球団OBで通算132勝のマーク・グビザ氏は「正しい決断だった」としている。

 グビザ氏は「新しい損傷個所が見つかり、手術が必要だというニュースは耳にしたくはありません」としながらも、手術を受けてから実戦復帰まで約1年を要するトミー・ジョン手術の特異性を考慮。いずれ手術が必要になるのであれば、「来季スプリングトレーニングで不安が生じ、(手術の結果)オオタニ不在が2020年シーズン途中まで及ぶよりも、現時点で知っておけたことは良かった」と指摘。今年中に手術に踏み切れば、2020年シーズン開幕から投手としても戦列復帰できるメリットについて触れ、「彼を登板させたのは正しい決断だったと思います」と球団を擁護した。米メディアは、DHだけでの出場なら来季出場は可能と伝えている。

 今季中に復帰したことで早く手術に踏み切れると見るのか、今季中に復帰したから新たな故障が生まれたと見るのか。大谷が手術に関する最終決断を下したのちも、結果の出ない議論となりそうだ。

(Full-Count編集部)

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