田中将大の快投にマリナーズ打線“白旗” カノ「打てる球を決して投じない」

マリナーズ打線相手に圧巻の投球を披露したヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
マリナーズ打線相手に圧巻の投球を披露したヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

17年ぶりポストシーズンも大きく遠のく

 マリナーズ打線が、田中に完全制圧された。ヤンキースの田中将大投手にわずか3安打と抑え込まれ、0-4で敗戦。試合後は圧巻の投球に“白旗”を上げた。MLB公式サイトが報じている。

 記事によると、スコット・サービス監督は「我々は彼が何をするのか、どのような投球をするのか、非常に丹念に調査をした。彼とは以前、対戦したことがあるが、彼はミスをしなかった。支配的なパフォーマンスだった」と脱帽。過去7試合登板で6勝無敗、防御率2.34とマリナーズと相性のよさを誇る田中に対し、十分に対策を練って臨んだはずが、またもあっさりひねられた。

 主軸のロビンソン・カノ内野手も記事の中で「彼は普段見ているのと、同じ男だった。意のままにボールを投げていた」とお手上げの様子で話した。カノ自身は第1打席で3安打のうちの1本を放ったが、これは右寄りのシフトの逆をついて三遊間に流し打った安打で、通常の守備位置なら内野ゴロだった可能性もある。第2打席以降は3打数無安打と快音はなく、「緩い球でストライクを取れるときの彼は素晴らしいんだ。打てる球を決して投じない。思い通りの場所に投げ、様々な球を織り交ぜる」と攻略の糸口すらなかったと振り返った。

 この日からのホームでのヤンキース3連戦は、マリナーズにとってはワイルドカードでのポストシーズン進出に向けて望みをかけた大事な試合。ワイルドカード争い首位のヤンキースにここで3連勝すれば、という一戦で田中に完璧なピッチングを披露され、この日レンジャーズに勝った同2位のアスレチックスとは6.5ゲーム差に。マリナーズの2001年以来17年ぶりのポストシーズンは大きく遠のいた。

(Full-Count編集部)

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