田中将大が一発勝負のWCゲームに先発する可能性は? 米メディアが分析

田中は昨年快投も…「本塁打で痛い目に遭う可能性が浮かび上がる」

「正しい方向に進んでおり、9月に入ってからの2登板は共に勝利を収めている。タイガースとマリナーズ相手に15イニング投げて、許した失点は1だけである」

 ここにきて調子を上げてきており、ヤンキースとしては頼もしい限りだろう。「昨年、波が激しかったレギュラーシーズンの後、タナカはポストシーズンで素晴らしかった。ヤンキースタジアムでのア・リーグ地区シリーズ第3戦でインディアンスに勝利した(7回無失点)。そして、ア・リーグ優勝決定シリーズで2回先発登板し、ワールドチャンピオンとなったアストロズを相手に防御率1.38とした」。その活躍ぶりは多くの人の記憶にまだ鮮明に残っている。

 一方で、記事では被弾のリスクがあると指摘。「本塁打で痛い目に遭う可能性が浮かび上がる。もしタナカがスプリットとスライダーで優位に立てず、打者有利のカウントで最終的に直球に頼らざるを得ない場合、トラブルに陥ってしまうお決まりのパターンである」。一発勝負の試合では、ホームランを浴びれば致命傷となるだけに、首脳陣は当然、この点についても考慮することになるだろう。

 そして、3人目はセベリーノ。エースへと成長した右腕は今季前半戦は圧倒的なピッチングを見せていたものの、後半戦に入って調子を落としている。

 寸評でも「7月に入った時点では防御率1.98とエースとしての期待に見合う活躍をし、サイ・ヤング賞候補にも名を連ねる程だった。球速も安定していて、試合後半でも90マイル後半を記録していた。つまりシーズンのどの時点でもフィジカルの状態を保てるということを意味している」と評価。昨年はワイルドカードゲームで炎上したが、チームが勝利すると、地区シリーズ、リーグ優勝決定シリーズでは好投。この点もポジティブな要素だとしている。

 逆に、直球が真ん中に集まることが多くなり、スライダーに打者が手を出さなくなったことなどが後半戦の不振につながっていると言及。さらに「セベリーノは昨年秋に迎えた初ポストシーズンに力み過ぎていた。そのためヤンキースは残りの26アウトをブルペンが取ることを余儀なくされ、次のラウンドに進めたのだった」とも指摘。昨年のワイルドカードでの乱調は、やはり決定に影響を与える可能性がある。

 一発勝負の大舞台でマウンドにいったい誰がマウンドに上がるのか。首脳陣も頭を悩ませることになりそうだ。

(Full-Count編集部)

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