日ハム宮西、11年連続50試合登板達成で感じる中日岩瀬の凄さ「大きな存在」

日本ハム・宮西尚生【写真:石川加奈子】
日本ハム・宮西尚生【写真:石川加奈子】

自身のパ記録更新も…岩瀬は15年連続50試合登板「数字の強烈さを一番肌で感じている」

■日本ハム 4-3 オリックス(14日・札幌ドーム)

 日本ハムの宮西尚生投手が14日、本拠地でのオリックス戦でルーキーイヤーの08年から11年連続50試合登板を達成した。

 北海道胆振東部地震後初の本拠地での試合。3点リードの8回に登板すると、打者3人をわずか10球で片付けて道民に白星を届け、「思い出になるかな。こういう時期に達成できたのは良かった」と振り返った。

 今季は防御率1.33と抜群の成績を残している。「ここまでは理想通り。いい形で50試合を投げきることができた」と納得の表情だ。チームを支える鉄腕に栗山英樹監督も「素晴らしい。痛いところもあると思うけれど、敬意、尊敬しかない」と最高級の賛辞を送った。

 防御率3.32と不本意な成績に終わった昨季の悔しさが原動力になっている。昨オフのトレーニングから体をいじめ、シーズンに入ってからも本拠地でウエートトレーニングを継続してきた。「今年はやり返してやると思ってやってきて、その成果が表れてくれた」と言う。

 自身が持つパ・リーグ最長記録を更新したが、中日・岩瀬仁紀投手は15年連続50試合を達成している。「岩瀬さんの存在は大きい。リリーフはつらいことばかりだが、目標になる」と後を追いかける。

 あと4年と迫ったからこそ、その偉大さがわかる。「残り4年がどれだけでかいか。そこに近づく中で、その数字の強烈さを一番肌で感じている」。そう言って苦笑いしたが、負けず嫌いの左腕にとって、それはそのまま強烈なモチベーションになる。

 今季は通算274ホールドのプロ野球新記録達成に加え、11年連続50試合登板もクリアと個人としては順調。あとは、チームの逆転優勝を信じて投げ抜くだけだ。「ソフトバンクも西武もなかなか負けないので、全部勝たなきゃ。それは不可能に近いかもしれないけれど、可能性があるなら目指さないと。目の前の試合を取っていけばチャンスはある。諦めていない」と残り20試合を見据えた。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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