牧田和久を支える青島通訳 お互いの親しさは「妻や彼女のようなもの」!?

パドレス・牧田和久【写真:Getty Images】
パドレス・牧田和久【写真:Getty Images】

コンタクト洗浄液のためテキサスまで駆けつけたことも

 パドレス・牧田和久投手の通訳をつとめる青島健治氏が、地元紙の「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」で、通訳になったいきさつとここまでの経歴、常に行動を共にする牧田の人物像やふだんの生活についてインタビューに答えた。

 日本人選手が活躍すると、にわかにクローズアップされるのが「通訳」。エンゼルス大谷翔平の水原一平通訳、平野佳寿のケルビン近藤通訳などが、本人に負けない存在感を見せているが、牧田の通訳は現地在住の青島健治氏だ。

 幼少時に日米両国で過ごした経験のある44歳の青島氏は元社会人のシダックスで投手としてプレーした後、米国に在住。10歳の息子の野球のコーチが、元パドレスの大塚晶則氏だったという縁で声がかかったという。

 ふだんは、午後の早い時間に待ち合わせて球場入りすると、家に帰るまでほとんどの時間を牧田について過ごしているという青島氏。牧田は独身のため、食料品の買い出しや洋服の買い物など、現地での生活に慣れるようアドバイザー的な役割をしていると記事で明かしている。

 青島氏には3人の子供がおり、末っ子の女の子は最近誕生したばかりだが、牧田は気を使ってチームが休みの日は休みにしてくれるという。しかし、遠征時にコンタクト洗浄液が必要になった時に、牧田の所属していた3Aのあるテキサス州エルパソまで駆けつけるなど、3、4回ほどイレギュラーな“出勤”もあったと振り返っている。

 同紙が「通訳をしている相手とどのぐらい親しくなりますか?」と質問すると、青島氏は「かなり親しくなる必要があります。彼の気持ち、浮き沈みを理解するのが仕事なんです。ほぼ彼の妻や彼女のようなものです」と答えている。

 青島氏の家族もこの仕事を理解しており、妻の家族が日本から来てサポートするなど、青島氏を支援しているという。メジャーでも3Aでも、周りは若い選手ぞろい。「私は44歳なのですが、半分の年齢の若者と一緒に過ごすのは、間違いなく気が引き締まります。マキでさえ、10歳年下ですからね。彼らのおかげで、物事が新鮮に感じます」と、青島氏は同紙に語っている。

(Full-Count編集部)

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