補強大当たり? ホークスがグラシアル&ミランダの“キューバコンビ”で5連勝 

ソフトバンクのミランダとグラシアル(左から)【写真:藤浦一都】
ソフトバンクのミランダとグラシアル(左から)【写真:藤浦一都】

グラシアル決勝ソロ、ミランダ7回途中1安打無失点

■ソフトバンク 2-0 日本ハム(23日・ヤフオクドーム)

 ソフトバンクが、“キューバコンビ”の活躍で接戦をものにした。23日、本拠地ヤフオクドームで行われた日本ハム戦。グラシアルが5回に均衡を破るソロ本塁打を放つと、先発のミランダが7回途中まで日本ハム打線を1安打に封じる好投。2位の座を争う日本ハムとの差を5ゲームに広げた。

 故障者続出の夏場以降、チームを支えるグラシアルが、この日も打った。5回2死で打席に入ると、日本ハム先発マルティネスの高めの真っ直ぐを右翼ホームランテラス席へ。「とても満足しているし、チームが勝ったことが何より」。試合後のお立ち台でこう語った2試合連発となる先制の8号ソロが、結果的に決勝点になった。

 この貴重な1点を守ったのが、シーズン途中に加入したキューバ出身左腕だった。ミランダが日本ハム打線に許した安打は、わずかに1本。しかも、近藤の遊撃への内野安打だけだった。4つの四球を与えて走者は背負っていたものの、点は与えず。グラシアルと並んで上がったお立ち台では「ファンの皆さんのお陰でいい投球ができました。ここ(ヤフオクドーム)ではファンの応援のおかげで心地よく投げられています」と勝利を喜んだ。

 勝負の終盤戦。西武との差は6ゲームと厳しい状況だが、シーズン前の補強、そしてシーズン中に敢行した緊急補強がハマっている。グラシアルはシーズン前に加入したものの、立ち位置はデスパイネ、サファテ、モイネロ、バンデンハークにアクシデントが起きた場合のバックアッパーだった。

 グラシアル自身も骨折や、キューバ代表への招集があり、チームを離れる時期もあった。だが、内川やデスパイネらが故障で離脱した穴を見事に埋めた。ここまで41試合で145打数45安打8本塁打25打点、打率.310と結果を残す。

 ミランダはシーズン途中の7月に加入。投手陣、特に先発陣に故障者が続出したことで行った緊急補強で加入した。8月18日のオリックス戦で来日初先発初勝利を飾ると、ここまで6試合で4勝1敗。手薄だったローテを厚くする以上の、申し分のない活躍を見せている。

 首位西武とは6ゲームと逆転優勝は厳しい状況にあるが、この2人がいなかったら、と思うと…。「チームが勝ち続けることが重要。このままコンディションを維持して試合に臨んでいきたい」とグラシアル。ここから先の戦いも、助っ人たちが頼りになりそうだ。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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