オールドルーキー平野を地元紙が絶賛「開眼」 担当スカウト「ここまでとは」

ダイヤモンドバックス・平野佳寿【写真:Getty Images】
ダイヤモンドバックス・平野佳寿【写真:Getty Images】

セットアッパー、クローザーとして大車輪の働き

 移籍1年目からセットアッパー、クローザーとして大活躍するダイヤモンドバックス平野佳寿投手。今季ここまで73試合に投げ、4勝3敗2セーブ32ホールド、防御率2.09の好成績で、貴重な戦力としてチームの勝利に貢献している。いまやブルペンに欠かせない存在となった右腕を、地元紙「アリゾナ・リパブリック」電子版では「ヒラノが好調ルーキーシーズンに開眼」と題した特集記事を組んだ。

「ヒラノはほぼ全員の期待を上回ってみせた」と始まる記事では、右腕の契約に尽力した環太平洋担当ディレクター、マック林氏ですら、今季の活躍に驚いているとリポート。林氏は「貢献するとは思っていたが、ここまでだとは。いい意味で、我々の大多数は驚かされたと思う」とうれしい悲鳴を上げたという。

 ダイヤモンドバックスは、2007年に広島からメジャー移籍を目指した黒田博樹の獲得に努め、さらに田中将大(ヤンキース)、前田健太(ドジャース)との契約にも乗り出したが、成功には至らなかったという。2012年には斎藤隆、2016年には中後悠平(マイナー契約)が所属するも、チームに対する貢献度を見ると、平野が一番の成功例と言えそうだ。

 23日(日本時間24日)には元パナソニックの吉川峻平投手とマイナー契約を結んだことが正式発表された。ダイヤモンドバックスが日本人選手を追い続ける姿勢は「これからも変わらないと思う」と林氏は話したという。

 ダイヤモンドバックスで成功した初の日本人選手となり、34歳を迎えてもなお、力強い投球を続ける平野。「まだ余力は残っている。それこそが最も満足していること」と林氏が目を細める右腕の、さらなる活躍が期待される。

(Full-Count編集部)

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