今年もベース1周最速記録!? 柵越え本塁打→16.23秒で生還「見ていて楽しい」

インディアンスのアダム・ロサレス【写真:Getty Images】
インディアンスのアダム・ロサレス【写真:Getty Images】

柵越え本塁打も全力疾走、「スタットキャスト」も動画紹介「またやった!」

 インディアンスのアダム・ロサレス内野手が24日(日本時間25日)の敵地ホワイトソックス戦で2018年の柵越え本塁打での「最速生還」記録を更新した。今季初本塁打を放つと、ダッシュでわずか16.23秒でダイヤモンドを一周。MLB公式サイトの解析システム「スタットキャスト」もこの記録を紹介し、ツイッターでは動画も紹介しながら「またやった!」と“絶賛”している。

 ホームランを打った後にゆっくりとダイヤモンドを走り、余韻を楽しむのは打者にとって最高の時間のはず。しかし、ロサレスにとっては違うようだ。この試合、1点リードの9回1死走者なしでジョーンズからレフトにライナーで運ぶ1号ソロを放ったロサレスは、そそくさとベースを1周すると、味方が待つダグアウトへと駆け込んで満面の笑みでハイタッチを繰り返した。

 かかった秒数は16.23秒。実は、アスレチックス時代の昨年6月に15.88秒という柵越え本塁打でのダイヤモンド一周MLB記録を作っていたロサレス。このときは、そのわずか2か月前に打ち立てた自らの記録を0.02秒更新していた。まさに、ダイヤモンド一周スピード記録の“スペシャリスト”で、この日は1年3か月越しの新記録達成とはならなかった。

 ただ、この“パフォーマンス“に米国は大盛り上がり。MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」は「2018年初本塁打で、アダム・ロサレスが最速生還を記録。なぜならそれが彼の流儀だから」として、チームメートのブランドン・ガイヤーの「TVで見たことはあったけど、生で見たことはなかった。話はたくさん聞いていたよ。あれはすごいよかった。とてもクレイジーだけど、見ていて楽しかったよ」というコメントを紹介している。

 インディアンスの名将テリー・フランコーナも「速かったね。彼は信条として全力を注ぎ込むんだ。見ていて楽しいね。持てる全てを彼は発揮しているんだよ」と話したという。

「スタットキャスト」の公式ツイッターでは「ホームランでの『最速生還』の記録保持者がまたやってみせた! アダム・ロサレスはベース1周を16.23秒で生還、フェンス越えのホームランとしては2018年最速だ」とのコメントともに動画を紹介。ファンからは「これが流行りになるといいな…ホームランでの最速生還を競い合う光景が見てみたい」との声があがった。

 さらに、地元テレビ局「スポーツタイム・オハイオ」では試合後の本人のインタビューを紹介しているが、地元オハイオでのプレーは特別だと語ったロサリオはさらに「子供のころからやっているんだよ。自分自身の約束事になっているんだ。野球を続けられているうちは、10歳とか12歳の頃と同じようにプレーをしていこうと思っているだ」と「最速生還」へのこだわりを明かしている。

 これからも、35歳のベテランが本塁打を打った後には大注目だ。

【動画】今年もベース1周最速記録!? 本塁打を放ち16.23秒で生還したロサレスの全力疾走!

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