広島強力打線でリーグ3連覇も緒方監督 「目指すのは投手を中心とした守りの野球」

広島・緒方監督【写真:荒川祐史】
広島・緒方監督【写真:荒川祐史】

次なる目標は「日本一に向けて、チーム一丸となって戦っていきたい」

■広島 10-0 ヤクルト(26日・マツダスタジアム)

 広島は26日、マツダスタジアムで行われた東京ヤクルト戦に10-0で勝利し、球団史上初のリーグ3連覇を達成した。先発の九里が8回無失点と好投し、最後は中崎が3者凡退で締めくくった。打線は初回に松山、野間、會澤の3連続タイムリーなどで5点を先制し、その後も効果的に得点を重ねた。今季、圧倒的な強さを見せた2位チームとの直接対決で、マジック1から2日間足踏みしたリーグ優勝を果たした。

 優勝会見で緒方監督は「今年は安定した戦いができていなかったが、3連覇につながったのは、本当に選手の頑張り」と、偉業を達成した選手を讃えた。優勝決定試合も17安打10得点と、リーグ屈指の打線が爆発した。

 それでも指揮官は「カープの野球は攻撃力がクローズアップされるが、自分が目指すのは投手を中心とした守りの野球」と、就任当時から言い続けた基本方針を挙げ、「田中、菊池、丸、會澤といったあたりのセンターラインが、失点をかなり防いでくれて、それが3連覇につながったと思う」と勝因を話した。

 新戦力として、投手ではアドゥワ、フランスアの名前を挙げ、特にフランスアは「後半戦は、彼の活躍がなければどうだったかわからない」と評価し、野手では丸、安部の主力の不在時にカバーした野間、西川の名前を挙げ、「本当に大きなチームの力になった」と感謝した。

 リーグ連覇した過去2年は、ポストシーズンを勝ち抜くことができず、今季は日本一の期待がかかる。緒方監督は「リーグ優勝はまだ途中。日本一に向けて、チーム一丸となって戦っていきたい」と、悲願の成就を誓った。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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