ロッテ大隣が引退登板 昨季までの本拠ヤフオクDで上林に右前打浴び苦笑い
鷹ベンチで高谷号泣、工藤監督、井口監督から花束を贈られて降板
■ソフトバンク – ロッテ(3日・ヤフオクドーム)
今季限りで現役を引退するロッテの大隣憲司投手が、かつての本拠地で引退登板に臨んだ。3日、敵地ヤフオクドームでのソフトバンク戦。この日が現役ラスト登板となる左腕は先発としてマウンドに上がり、昨季までチームメートだった上林に右前安打を許した。
慣れ親しんだヤフオクドームのマウンドに立った。今季限りでの現役引退を決断した大隣。2007年から10年間袖を通したホークスのユニホームを相手に引退登板となった。試合開始前にヤフオクドームに「先発・大隣」がコールされると、ロッテファンだけでなく、ホークスファンからも温かい拍手が送られた。
打者1人限定のマウンド。初球137キロの真っ直ぐはボール。そして、2球目、137キロの真っ直ぐを上林に弾き返されると打球は右前安打となった。打球の行方を見守った大隣はヒットを打たれて苦笑い。ホークスベンチでは長らくバッテリーを組んだ高谷がこらえきれずに号泣。その後、ソフトバンクの工藤公康監督と、ロッテの井口資仁監督から花束を贈呈されてマウンドを降りると、ロッテ、ソフトバンクのファンから惜しみない拍手が送られた。