広島昇格組の活躍でポストシーズンに弾み! 緒方監督「いいアピールしてくれた」

広島・緒方監督【写真:荒川祐史】
広島・緒方監督【写真:荒川祐史】

ポストシーズンを見据え試した新戦力が機能

■広島 4-3 阪神(3日・マツダスタジアム)

 広島は3日、マツダスタジアムで行われた阪神戦に4-3でサヨナラ勝ちした。延長11回、2死一塁から鈴木がレフト線へ安打を放ち、フルカウントでスタートを切っていた代走の上本が一気にホームインして試合が決まった。消化試合とは思えない4時間超の激闘を制し緒方監督も疲労の色を隠せなかった。

「ピンチとチャンスが交互に来る中で、選手ひとりひとりが集中力を持っていいアピールをしてくれた」。

 会見場に現れた緒方監督は、報道陣の質問を遮るように試合の総括をした。

 菊地をスタメンから外し、二塁には曽根を起用し、6回には岡田を今季初めてリリーフで起用するなど、ポストシーズンに向けての采配も見られた。1軍昇格したメヒアがいきなり同点の一発を放ち、一岡とフランスアに代わって昇格したジャクソンと中田が終盤に登板し、流れを相手に渡さなかった。

 サヨナラ劇の場面では代走起用の直後に鈴木の殊勲打が飛び出し、采配が的中する形となったが、指揮官は個々に触れることはなく「全員がしっかりやってくれているので、あと2試合、しっかり戦うだけです」とコメントを残し、自ら会見を切り上げた。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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