打者・大谷の活躍は米成績予測システムの想定を大きく超えた!?「予想は失敗」

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

開幕前の成績予想と今季成績を比較すると…

 ルーキーシーズンを終えてア・リーグ新人王の有力候補に浮上しているエンゼルスの大谷翔平投手。二刀流スーパースターに対する評価は開幕前から高かったが、“打者・大谷”に限ると開幕前に成績予想システムが弾き出した数値を大きく上回る活躍だったことが米国で話題になっている。マイナーリーグ(MiLB)公式サイトが「プロスペクトの成績予想を失敗」と題した特集を組んだ。

 MLB公式サイトやMiLB公式サイトでは「スチーマー600」と呼ばれる成績予想システムを使って、選手の未来の成績を弾き出す。今季開幕前にも2018シーズンの成績を予想したが、それをいい意味で裏切ったのは「打者・大谷」の大活躍だった。

 今季開幕を23歳で迎えた大谷はNPBで5年プレーしたが、メジャーではプロスペクト(若手有望株)と見なされている。はたして、スチーマーはどんな成績予想をしていたのか。記事によれば、投手としては予想通りの活躍だったが、スチーマーによる打撃予想はあまりに過小評価だったという。

「何世代に及ぶ長期において屈指のユニークな選手に関して、スチーマーの正解率は5割だった。公正を期して言うなら、日本からやってきた際、オオタニの打撃はピッチングの二の次だと思われていた。左打ちのスラッガーはとてつもないパワーをパ・リーグで見せていたが、全体としては平均並みの打撃ツールを持っていると考えられていた」

 記事では、こう振り返っている。スチーマーでは、打者・大谷は24本塁打を放つものの、打率.257、出塁率.334、得点創出力を示すwRC+という指標はリーグ平均よりやや高い113だと予想されていた。記事では、この数値は「堅実だが、地を揺るがすような驚くべきものではない」としているが、「蓋を開けてみれば、24歳の若者は投手よりも打者として上回っていたかもしれない」と指摘した。

 今季は主に指名打者としてプレーし、打率.285、出塁率.361、長打率.564、22本塁打の成績を残した。wRC+を見ると、350打席以上立った打者ではメジャー8位の152という抜群の数値で、「アーロン・ジャッジ(149)、ポール・ゴールドシュミット(144)、マニー・マチャド(140)、マット・カーペンター(138)、ブライス・ハーパー(135)という著名なスラッガーを破った」と絶賛されている。

 ナ・リーグ新人王候補のナショナルズのフアン・ソト外野手、ブレーブスのロナルド・アクーニャJr.外野手が評価を超えた組で選出される一方、マーリンズのルイス・ブリンソン外野手は評価以下の成績だったと酷評されている。

(Full-Count編集部)

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