ヤ軍エースKOで地区S敗退確率74%に…指揮官「明日は間違いなく死に物狂い」

ヤンキース・セベリーノとマウンドで会話を交わすブーン監督(右)【写真:Getty Images】
ヤンキース・セベリーノとマウンドで会話を交わすブーン監督(右)【写真:Getty Images】

過去の地区シリーズでは1勝1敗で迎えた第3戦を落としたチームは74%で敗退

■レッドソックス 16-1 ヤンキース(日本時間9日・ニューヨーク)

 ヤンキースは8日(日本時間9日)、本拠地での地区シリーズ第3戦でレッドソックスに1-16で敗れ、1勝2敗と宿敵に王手をかけられた。エース・セベリーノが4回途中6失点KOするなど大敗を喫したアーロン・ブーン監督は「切り替えるしかない。今日の試合に関しては、“たった1試合”というのが救いだ」と前を向くしかなかった。

 エース右腕がまさかの炎上で窮地にヤンキースは追いやられた。2回に先制打を浴びると3回には犠飛などで2失点、4回にも連打と四球で無死満塁のピンチを招き降板となった。打線もレッドソックス投手陣から1点を取るのがやっと。完膚なきまで叩きのめされた指揮官は「切り替えるしかない。今日の試合に関しては、“たった1試合”というのが救いだ。明日は間違いなく死に物狂い」と言葉を振り絞った。

 立ち上がりから本来の調子ではなかったセベリーノ。4回のマウンドにあげた理由には「彼が下位打線を乗り切ってくれることを願っていた。そこからリンにベッツを任せるつもりだった。先頭の(打者)2人が出塁して、ブラッドリーがバントをする状況だと考えていた。そこで彼(セベリーノ)を降板させてブルペンに託すことが頭にあった」と説明。

 9回には捕手のロマインが登板。ポストシーズンで野手がマウンドに上がり本拠地のファンも騒然となったが「間違いなくあのような選択はしたくはなかった。しかし、ロビー、ブリットン、デリン、チャッピー(チャップマン)をあの場面で投げさせたくなかった。明日の試合で、彼らに数回を投げてもらいたいという状況があるかもしれないということを意識していたからね」と苦渋の決断だったことを明かした。

 過去の地区シリーズでは1勝1敗で迎えた第3戦を落としたチームは74%(50回中37回)で敗退しているデータがある。第4戦は左腕CC・サバシアが先発だがブルペンも総動員体制になるのは間違いない。ヤンキースは負のデータを吹き飛ばすことができるか、注目の1戦になりそうだ。

(Full-Count編集部)

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