広島勢いに乗る巨人を圧倒! 緒方監督ご満悦「みんなバットが振れている」

広島・緒方監督【写真:荒川祐史】
広島・緒方監督【写真:荒川祐史】

先発の大瀬良には「今日は大地のピッチングに尽きるね」

■広島 6-1 巨人(17日・マツダスタジアム)

 広島は17日、マツダスタジアムで行われたクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ初戦の巨人戦を6-1で勝利し、アドバンテージを含めた対戦成績を2勝0敗とした。先発の大瀬良が6回1失点と好投し、打線は鈴木と丸の本塁打などで着実に得点を重ねた。投打がかみ合っての快勝に、緒方監督は「全員がプレーボールから集中していた」と、シーズン終了後のブランクを感じさせない試合ぶりに安堵していた。

 大瀬良は初回に先頭打者の坂本に安打を打たれたが、続く田中俊を併殺打に打ち取り、その後は5回まで巨人打線を1安打に抑えた。6回に3安打で1点を失い、なおも2死満塁のピンチを招いたが、長野をセンターフライに打ち取ってリードを守った。

「今日は(大瀬良)大地のピッチングに尽きるね」と話を切り出した緒方監督は「初回から力を入れて投げていた。もっと球が暴れることもあるかと思ったが、しっかり投げてくれた。一番は(6回の)満塁のピンチをしのいでくれたこと。マウンドで落ち着いているし、昨季とは違う姿を見せている」と最多勝右腕を絶賛した。

 7回以降、巨人に反撃を許さなかった一岡、フランスア、中崎のリリーフ陣についても「みんなしっかり投げてくれた。こういう経験をどんどんして、成長してもらわないとね」と満足した様子だった。

 初回のタナキクマルの3人による先制点から一発あり、タイムリーありの中押し、だめ押し点と、理想的な攻撃を見せた打線については「ブランクはあったけど、みんなバットが振れている」と頼もしそうな表情。「今日はエースと4番がしっかり仕事をした、と書かれるかもしれないけど、初回の先制点は(田中)広輔と菊池でチャンスを作って、丸が返した。みんなそれぞれ役割を果たして、いいゲームができたと思う」と、全員野球での1勝を強調した。

 レギュラーシーズン最終戦から10日間あったブランクを感じさせない戦いで、日本シリーズ進出まであと2勝となった。「また明日から頑張ります」と会見を締めた緒方監督の表情は、最後まで明るかった。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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