ド軍ロバーツ監督、最終決戦は投手総動員宣言「柳以外は全員投入可能だ」

ドジャース・ロバーツ監督【写真:Getty Images】
ドジャース・ロバーツ監督【写真:Getty Images】

第7戦先発はビューラー「試合を託せる良い選手」

 ナ・リーグ優勝決定シリーズ第6戦は19日(日本時間20日)、米ウィスコンシン州ミルウォーキーのミラー・パークで行われ、ホームのブルワーズが7-2でドジャースを破って3勝3敗のタイに持ち込んだ。“逆王手”をかけられたドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、試合展開から第7戦に備え投手の無駄遣いを避けたことを明らかにし、雌雄を決する第7戦は総力戦を宣言した。

 レギュラーシーズンでは早め早めの継投に出るロバーツ監督だが、初回に打ち込まれ4失点した先発・柳賢振を代えず、2回も続投させ追加点を許したことについて「初回、2回からブルペンを投入する考えもあったが、そうすることで第7戦に多大な影響が出ることもある。なので、柳にはある程度のイニングをこなしてもらう必要があった」と説明した。

 ただ、3回は三者凡退に仕留め、試合が落ち着いてきたところで降板させた。柳のほかウリアス、ウッド、フローロ、ファーガソン、前田健太、ヒルとブルワーズの4人に対して8投手をつぎ込んでおり、イニングは短いながら、リリーフに負担をかけたのは間違いない。

 第7戦の先発は、今季8勝を挙げたルーキーのビューラー。キャリアの浅い24歳の若い先発投手に命運を託す。ロッキーズとの地区優勝決定戦では6回2/3を1安打無失点の快投を見せたが、地区シリーズのブレーブス戦第3戦ではアクーニャJr.に満塁弾を浴びて5回5失点、ブルワーズには7回4失点で、この2試合ともチームは負けている。

 ロバーツ監督は「この時のために準備をしてきたと思う。準備はできている。彼はこの大一番の熱を理解しているし、私達にとっても試合を託せる良い選手だ」としたが、同時に「柳以外の投手は全員投入可能だ」とも話した。この日も、終盤にエースのカーショーがブルペンでピッチングを行うシーンもあり、状況次第でエースのリリーフ投入もあり得る。最終決戦で、監督はどのような決断を下すか。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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