ヘイダー温存で逆王手のブ軍指揮官がジョーク 第7戦は「12イニングいける」!?

ブルワーズ・カウンセル監督【写真:Getty Images】
ブルワーズ・カウンセル監督【写真:Getty Images】

クネベル、ジェフレス、バーンズが無失点リレー

■ブルワーズ 7-2 ドジャース(日本時間20日・ミルウォーキー)

 ナ・リーグ優勝決定シリーズ第6戦は19日(日本時間20日)、米ウィスコンシン州ミルウォーキーのミラー・パークで行われ、ホームのブルワーズが7-2でドジャースを破って3勝3敗のタイに。ブルワーズのクレイグ・カウンセル監督は、ホームのファンの大声援に感謝し、リリーフエースのヘイダーを温存したまま勝てたことで、この試合を「理想の展開」と振り返った。

 最高の形で最終戦を迎えられる。「得点のチャンスが訪れれば、(ファンの)盛り上がりはすごかった。私たちを後押ししてくれたと思う」とカウンセル監督。大声援を送る地元ファンは、第4戦で一塁手アギラールの足を蹴ったマチャドに対しては大ブーイング。凡退すると耳をつんざくような大歓声が上がり、そのせいか(?)マチャドは4の0、2三振に終わった。

 初回から打線が爆発して4得点。2回にブラウンの適時二塁打、7回には前田の暴投で追加点、8回はアギラールの適時打でダメ押しという理想的な展開だった。何より大きかったのは、クネベル、ジェフレス、バーンズのリリーフ陣がドジャース打線を無失点で抑え込んだこと。特にバーンズは8回、9回のイニングまたぎで完璧な投球を見せ、球速150キロ超の剛球左腕・ヘイダーを登板させずにすんだ。指揮官は「8回にターナーやマチャドを出塁させたら、ベリンジャーのところでヘイダーを投入したと思う」と明かし、「コービンが2イニングを打者6人で抑えてくれたので、ヘイダーは温存できた。さらに追加点も9回の前に奪えて、間違いなく理想の展開だった」と計算通りの試合運びで勝てたことを喜んだ。

 もくろみ通りの試合運びで最終戦へ。先発は15勝のチーム勝ち頭・チャシーンと、もっとも信頼できる先発投手が満を持してスタンバイしている。そして、リードすればクネベル、ヘイダーら自慢のブルペン陣がフル回転。「ヘイダー? 明日は彼の姿を見ることになるだろう。フレッシュな状態で、12イニングいける。冗談だよ」とカウンセル監督はジョークを飛ばす余裕を見せた。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY