“守護神“カーショーが完璧締め WSではフェンウェイ初見参「準備するよ」

9回1イニングをピシャリと3者凡退に抑えたドジャースのカーショー【写真:Getty Images】
9回1イニングをピシャリと3者凡退に抑えたドジャースのカーショー【写真:Getty Images】

初戦KOも第5戦と第7戦は圧巻投球、9回登板に「僕に出番が回ってくると」

 最後にマウンドに立っていたのはエースだった。20日(日本時間21日)のナ・リーグ優勝決定シリーズ第7戦でブルワーズを下し、2年連続のワールドシリーズ進出を決めたドジャース。5-1とリードした9回、クローザー役となったのはカーショー。9回1イニングをピシャリと3者凡退に抑え、ブルワーズの息の根を止めた。

 行く気満々だった。序盤からシャドーピッチングなどで体を動かし、ブルペンで熱のこもったピッチング。「ケンリー(ジャンセン)が登板し、それほど長く投げないだろうと思った。ケンリーが登板した時から、僕に出番が回ってくると思い始めた」。クローザーのジャンセンが7回2死から登板。イニングまたぎで8回まで投げたが、その裏に代打を送られ、最終回のマウンドにはカーショーが上がった。

 初戦では3回4失点KOと苦い思いもしたが、第5戦では7回3安打1失点9奪三振と圧巻のピッチング。リリーフ陣の継投で勝ち抜いてきたブルワーズに、絶対的エースの力を見せつけた。「どのように辿り着いたかは関係ない。苦戦しながらここまで来られたことは、僕たちが素晴らしいチームだと示していると思う」と、伝統チームのエースのプライドをにじませた。

 これまで29の球場で登板経験があるが、意外なことにレッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークでの登板は一度もない。「フェンウェイパークで投げたことはないが、1度ボストンに行ったことはある。僕にとっても、このチームにとっても長い間行ったことがないが、そこがどのような感じかは分かっている。聞いたことがあるからね。準備するよ」。1912年開場、MLBの本拠地でもっとも古い歴史と伝統を誇る球場で、MLB現役最高の投手が躍動する。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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