今年の選手はどうなるか…ドラフトの“答え”が出るのは5年後!? 13年は「大豊作」

松井は楽天の守護神に、ロッテ井上は今年大躍進 オリ若月も正捕手に

◯日本ハム
1渡辺諒   内
2浦野博司  投
3岡大海   内
4高梨裕稔  投
5金平将至  投
6白村明弘  投
7岸里亮佑  外
8石川亮   捕 

 松井、柿田、岩貞をすべて外した“外れ外れ外れ1位”渡辺諒は今年キャリアハイの60試合に出場。打率.242、7本塁打ときっかけをつかんだ。3位岡大海はレギュラーを取り切れず、今年7月にトレードでロッテへ移籍。2位浦野博司はルーキーイヤーの2014年に先発で7勝を挙げたが、16年に右肩痛のため1軍登板なし。しかし今年は36試合2勝2敗7セーブ11ホールド、防御率2.16と復活を見せた。4位高梨裕稔は5年で通算22勝、16年には2桁勝利。6位白村明弘は2015年に50試合登板、13ホールド、防御率2.03とセットアッパーで活躍したが、以後は不本意な成績が続いている。

◯オリックス
1吉田一将  投
2東明大貴  投
3若月健矢  捕
4園部聡   内
5吉田雄人  外
6奥浪鏡   内
7柴田健斗  投
8大山暁史  投

育成1 東弘明 内

 1位吉田一将は当初先発で使われていたが、2016年以降はリリーフが主となり、今年は58試合登板、21ホールドとセットアッパーとして活躍。2位東明大貴は16年、17年と2年連続で右肘クリーニング手術を受けるなど故障に苦しみ、今年も7試合(7先発)1勝4敗に終わった。しかし15年には10勝を挙げており、復活が待たれる。

 野手では3位若月健矢が2017年100試合、今年も114試合に出場と正捕手に定着。今年は課題の打撃も.245と改善され、レギュラーの座を不動とした。

◯ロッテ
1石川歩   投
2吉田裕太  捕
3三木亮   内
4吉原正平  投
5井上晴哉  内
6二木康太  投

育成1 肘井竜蔵 捕

 巨人との競合で引き当てた1位石川はルーキーイヤーから先発ローテに入り、3年連続2桁勝利と順調だったが、2017年はわずか3勝。今年も9勝8敗と2桁勝利には届かなかった。今年はこの年5位の井上晴哉がブレーク。打率.292、24本塁打、99打点と3割100打点まであと一歩の成績を残し、貴重な長距離砲として中軸に座った。3位三木亮、6位二木康太もそれなりに戦力になっているが、もう一段の飛躍を期待したい。

◯楽天
1松井裕樹  投
2内田靖人  捕
3浜矢広大  投
4古川侑利  投
5西宮悠介  投
6横山貴明  投
7相原和友  投
8相沢晋   投
9今野龍太  投

 5球団競合の末獲得した1位の松井は主にクローザーとして起用され、5年間で通算101セーブ。特に2015年は63試合33セーブ、防御率0.87という絶対的な守護神となった。今季はわずか5セーブと不振ながら、終盤は2014年以来となる先発としても起用され、10月4日の日本ハム戦で7者連続を含む6回14三振を奪った。

 2位内田康人も今年58試合出場。打率.198ながら12本塁打を放った。安打数35なので、3本に1本は本塁打で長打率.435とパンチ力は十分。プロスペクトとして今後も期待される。

 こうして見ると、主力として育った選手、結果が出なかった選手と様々だが、今年主力に定着し、活躍が目立った選手は5年前の2013年ドラフト組が非常に多い。そういう意味で、5年経った今から見ると、2013年は「豊作だった」と言えるのは間違いないだろう。今年のドラフトでは話題性のある選手が多かったが、果たして5年後にどんな結果が出ているだろうか。

(Full-Count編集部)

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