【日本S】史上3度目の第1戦引き分け 広島、ソフトバンクともに延長12回譲らず

両チーム譲らず延長12回引き分けに
両チーム譲らず延長12回引き分けに

広島が初回に2点先制も、ソフトバンクが5回に同点に

■広島 2-2 ソフトバンク(27日・マツダスタジアム)

 広島とソフトバンクが戦う日本シリーズは27日、広島の本拠地マツダスタジアムで第1戦が行われた。34年ぶりの日本一を狙う広島、2年連続の日本一を狙うソフトバンクが火花を散らしたが、最後までともに譲らず、2-2で延長12回引き分けに終わった。

 先制したのは広島だった。初回、ソフトバンク先発の千賀をいきなりつかまえた。1死から菊池が左中間スタンドへ飛び込むソロ本塁打を放って先制。さらに丸の四球、鈴木の右前安打でチャンスを作ると、松山が右前適時打を放ち、2点目を奪った。

 4回までノーヒットに抑えられていたソフトバンクは5回に反撃。先頭の中村晃、続く内川が連打で無死一、三塁のチャンスを作った。西田、甲斐が相次いで内野ゴロに倒れて2死二、三塁となると、4回まで2失点の千賀に打順が。ここで指揮官は代打にデスパイネを送る積極策に出た。

 1ボール2ストライクからの4球目にキューバ人助っ人が放った打球は右腕のすぐ脇を抜けて二遊間へ。あらかじめ深めの守備位置を取っていた名手・菊池がキャッチし、すぐに送球したものの、これを一塁の松山が捕球できず。松山のグラブの下を抜けていったボールがファウルグラウンドを転がる間に二塁走者まで生還した。

 ソフトバンク先発の千賀が4回2失点、広島先発の大瀬良は5回2失点でそれぞれ降板し、接戦はリリーフ勝負に。ソフトバンクは武田、石川、森、加治屋、高橋礼、モイネロと6投手で、広島は岡田、一岡、フランスア、中崎、ジャクソン、ヘルウェグ、中田の7投手で無失点リレー。最後まで決着がつかなかった。日本シリーズでの引き分けは、ロッテと中日が対戦した2010年の第6戦以来。第1戦でのいきなりのドローは西武と広島が対戦した1986年以来、史上3度目となった。

(Full-Count編集部)

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