【日本S】“平成最後”の日本一へ 王手の鷹・工藤監督、第6戦へ「この一戦に賭ける」

ソフトバンク・工藤監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤監督【写真:藤浦一都】

第6戦は再びマツダスタジアムに舞台を移す「独特の雰囲気を感じた」

 2年連続の日本一に王手をかけたソフトバンクは2日、本拠地ヤフオクドームで投手練習を行った。3日、敵地マツダスタジアムに舞台を移して行われる日本シリーズ第6戦に向け、投手陣の練習を見守った工藤公康監督は「早く決めたい気持ちはありますけど、広島で、マツダスタアジアムでやるので、その熱気はすごい。それを受け止めて、この一戦に賭ける気持ちを持ってやらないと、逆に広島を勢い付ける結果になり得る」と表情を引き締めた。

 マツダスタジアムで行われた第1戦は延長12回引き分け、第2戦には敗れた。本拠地ヤフオクドームに戻っての第3戦から3連勝して王手をかけたものの、指揮官は敵地への警戒心が強い。「独特の雰囲気を感じたのは確か。ホームでの勝率が高いし、選手にもそういう意識はあると思う。そこで勝つにはよっぽどしっかりとした野球をしないと勝てないと思う」と語る表情には、有利な状況にある余裕など微塵もなかった。

 セットアッパーの石川を右肘の張りで欠き、デスパイネは左膝痛で第5戦を欠場。今宮も足の故障で前日途中交代した。シーズン中に苦しめられた故障者に、日本シリーズでも頭を悩まされている指揮官。デスパイネに関しては「そこらへんは重要なポイントの1つと考えている。本人とトレーナーの話を聞いて、どうか見定めたい」とし、今宮については「それも明日の報告を聞いてからになる。ただ、無理してでも、とは考えていない」とした。

 あと1勝で、目標としてきた日本一に手が届く。今季はパ・リーグ2位に終わった。クライマックスシリーズを突破したものの、その際には胴上げはなし。2018年、初の胴上げを。“平成最後”の日本一を目指し、ソフトバンクは、工藤監督は総力を挙げて最後の1勝を掴みにいく。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY