来季ダルビッシュの希望と懸念は? 地元紙特集「右肘靱帯は安定」「実戦感覚」
来季復活を期すカブスの4選手を特集
2年ぶりのワールドシリーズ優勝を目指しながら、ワイルドカードゲームの一発勝負で敗退したカブス。来季こそは王座奪還を実現させたいチームだが、地元紙「シカゴ・トリビューン」では「ハーパーやマチャドと契約しなくても、95勝の今季から改善できる」と指摘。そのカギを握る4選手としてダルビッシュ有投手の名前が挙げられた。
「復活の道を歩む4選手の問題、希望、懸念」と題した特集記事では、今季不本意な成績に終わったクリス・ブライアント、タイラー・チャットウッド、ブランドン・モローに加え、ダルビッシュの名前も上がった。日本人右腕は今季から6年1億2700万ドル(約143億3900万円)の大型契約を結んだが、たびたびの故障で8試合に先発するにとどまった。
記事では、ダルビッシュの抱えていた問題は「右肘のストレス反応と上腕三頭筋の損傷」と伝え、希望として「2015年に受けたトミー・ジョン手術で治療した右肘内側側副靱帯は、ストレス反応や損傷にかかわらず、状態は安定していた」と指摘。さらに、8月下旬から投球は行っていない右腕は「来季スプリングトレーニングまで十分腕を治療し、強化する時間が手に入った」と、来季に向けて期待を寄せている。
一方で気になるのが「懸念」だろう。記事では「32歳のシーズンに8試合投げただけ。錆び付いた実戦感覚を取り戻すには多くの時間が必要となるだろう」と加齢による衰えを心配。さらに「幅広い球種を持つが、速球の球速が落ちれば肘にストレスの掛かる球種に頼らざるを得ない」とも言及している。
果たして、ダルビッシュは来季、ファンの前に「希望」を最大限に生かし、「懸念」を感じさせることない姿を見せてくれるだろうか。大いに期待したい。
(Full-Count編集部)