北海道から発信する新たな球場の形 社会・地域との共生目指す日本ハムの思い
世界レベルのトレーニング施設やコンディショニング施設も
◯ワールドクラスのプレー環境
選手にとって最良の環境が整う。天然芝によって思い切ったプレーができ、怪我をしにくくなるだけではなく、世界レベルのプロスポーツプレーヤーにふさわしいトレーニング施設、コンディショニング施設を整える。ほかにもミーティングスペース、リラクゼーションスペース、選手の家族もゆっくり楽しめるファミリールームなども計画している。
◯多種多様でゆったりしたシート
場所が変われば、景色や雰囲気が変わり、異なる楽しみ方ができることが特徴。ダッグアウトの隣にも座席エリアを設けるなど、選手と同じ目線で観戦できるエリアも多数用意する。座席シートについても世界中のスポーツ施設を参考にして、バラエティ豊富な座席を用意し、選択することの楽しみを味わってもらう。
◯新たな観戦スタイルの提案
センター後方のグラスウォール付近にはファミリー向けの遊具や乗り物を設置するほか、水辺で遊んでから野球観戦というスタイルも可能にする。レフト上段には世界初となる地下から汲み上げる天然温泉に入りながら野球観戦ができる温浴施設を備える。
◯巨大ビジョンの設置
現時点でメジャーリーグが導入している最大サイズ以上のものを複数枚設置する予定。巨大LEDビジョンは縦が18メートル、横66メートルというサイズを想定している。
◯みんなが集える場所
お祭りのように歩いているだけで楽しいという場所にする。常にフィールドが見え、試合の状況もわかる360度のコンコースがあり、そこを歩くと両サイドには魅力的な食の選択肢が広がる。コンコースを歩けば、知り合いにも出会う。スポーツを通じたコミュニティが形成され、自宅や職場以外のみんなが集える場所になることを目指す。
日本における新たな球場のスタイルを、北海道から発信していくことになりそうだ。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)