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来季にパAクラスを待ち受ける「死のロード」 試される上位3球団の真価

「死のロード」といえば甲子園が高校野球で使用できない時期に、阪神が長期間にわたってロードゲームを戦わなければならないことから生み出された言葉である。近年は京セラドーム大阪が使用可能になったこともあってこの期間の成績が向上し、徐々に「死のロード」という単語は過去のものになりつつある。

2018年Aクラス入りしたソフトバンク・工藤監督、西武・辻監督、日本ハム・栗山監督(左から)【写真:荒川祐史】
2018年Aクラス入りしたソフトバンク・工藤監督、西武・辻監督、日本ハム・栗山監督(左から)【写真:荒川祐史】

2週間にもわたって続くビジターゲーム

「死のロード」といえば甲子園が高校野球で使用できない時期に、阪神が長期間にわたってロードゲームを戦わなければならないことから生み出された言葉である。近年は京セラドーム大阪が使用可能になったこともあってこの期間の成績が向上し、徐々に「死のロード」という単語は過去のものになりつつある。

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 だが、やはり長期にわたって本拠地での試合が行われないことがプラスかマイナスかで考えれば、やはり後者になるという印象は強いのではないだろうか。

 2019年のパ・リーグでは、2018年シーズンにAクラスに入った3チームが、それぞれ長距離の移動や長期ロードを戦うという過酷な日程を経験する見通しとなっている。そこで、今回は各チームが直面する可能性が高い厳しい日程について紹介し、その展望を考えていきたい。

※開催球場などは変更の可能性あり

【日本ハム】
8月20日~22日 西武戦(メットライフドーム)
8月23日~25日 オリックス戦(京セラドーム大阪)
8月26日 移動日
8月27日~29日 西武戦(釧路2戦、帯広1戦)
8月30日~9月1日 楽天戦(楽天生命パーク宮城)
9月2日 移動日
9月3日~4日 ロッテ戦(ZOZOマリンスタジアム)

 このように、8月20日から9月4日までの2週間にわたって札幌ドームに帰れない見通しとなっている。勝負どころの8月末から9月頭にかけて厳しい日程が続く。終盤の失速で優勝争いから脱落し、2位の座も手放した2018年の二の舞は避けたいところだ。これまでも巧みなやり繰りで苦境を乗り越えてきたファイターズは、来季もその持ち味をフルに発揮してくれるだろうか。

【西武】
5月8日 ロッテ戦(前橋)
5月9日 ロッテ戦(大宮)
5月10日~12日 日本ハム戦(札幌ドーム)
5月13日 移動日
5月14日~16日 ソフトバンク戦(北九州1戦、ヤフオクドーム2戦)
5月17日~19日 オリックス戦(京セラドーム大阪)
5月20日 移動日
5月21日~22日 ソフトバンク戦(那覇)

 日本ハムと同様、西武も5月8日から22日までの2週間にわたる長期のロードを戦うことになっている。札幌ドームから一気に福岡への移動を強いられ、そこからいったん大阪に移動した後に沖縄へ飛ぶという移動距離の長さも相まって、かなりの負担が想定されるところだ。リーグ連覇に向けても大きな山場と目されそうなこの時期の乗り切り方が、西武のシーズンを左右する可能性もあるかもしれない。

【ソフトバンク】
5月18日 日本ハム戦(熊本)
5月19日 日本ハム戦(鹿児島)
5月20日 移動日
5月21日~22日 西武戦(那覇)
5月23日 移動日
5月24日~26日 ロッテ戦(ZOZOマリン)
5月27日 移動日
5月28日~30日 オリックス戦(京セラドーム大阪)

 以上のように、ソフトバンクも徐々に南下しながら沖縄まで向かい、そこから一気に千葉まで移動して大阪から福岡へと戻ってくるという長期遠征が予定されている。地方球場での試合が4試合続くことも含めて過酷な状況といえそうだが、昨季の日本一チームは持ち前の層の厚さを生かして長距離の移動を乗り切ることができるか。

 2018年に見事な戦いぶりを見せた3チームに向かい風が吹いているとも取れる長期ロードの存在は、見方を変えればチーム全体の体力や、ベンチワークの真価が問われる事態とも考えられそうだ。Aクラス入りは地力の証。2019年シーズンもこの3チームは逆境をはねのけ、改めてチームとしての強さを見せ付けてくれるだろうか。

(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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