MVPはナが日系3世イエリッチ、アはベッツが初受賞 トラウトは3度目受賞ならず

MVPに輝いたRソックス・ベッツ(左)とブルワーズ・イエリッチ【写真:Getty Images】
MVPに輝いたRソックス・ベッツ(左)とブルワーズ・イエリッチ【写真:Getty Images】

両リーグの首位打者が初受賞、イエリッチはマーリンズでイチローと同僚

 今季のメジャーリーグの最優秀選手賞(MVP)が15日(日本時間16日)に発表され、ア・リーグはレッドソックスのムーキー・ベッツ外野手、ナ・リーグはブルワーズのクリスチャン・イエリッチ外野手が選出された。いずれも初受賞。どちらも今季の首位打者に輝いていた。

 ベッツは136試合出場で打率.346、32本塁打、80打点、OPS(出塁率+長打率)1.078。レギュラーシーズン108勝を挙げて地区制覇、ワールドシリーズ制覇も達成したレッドソックスを牽引した。

 また、イエリッチは今季147試合出場で打率.326、36本塁打、110打点、OPS1.000をマーク。打率はリーグトップで、ホームランはトップに2差、打点は同1差と3冠王目前の好成績だった。ブルワーズも地区制覇を達成、リーグ優勝決定シリーズまで進んだ。イエリッチは母方の祖父が日本人の日系3世。昨季まで所属したマーリンズではイチロー(マリナーズ)とチームメートで、同じ外野手として尊敬の念を抱いていることを事あるごとに明かしている。

 今季のMVPは、現在メジャーで屈指の5ツールプレーヤーとされる2人の外野手が初受賞。全米野球記者協会(BBWAA)の記者投票で1位票14ポイント、2位票9ポイント、3位票8ポイント(4位以下は1ポイントずつ減)というシステムで行われ、イエリッチは全30票のうち1位票29を獲得。2位票1で計415ポイントを獲得し、2位のバエス(250ポイント)に大差をつけた。

 一方、ベッツは1位票28で計410ポイントを獲得し、こちらも圧勝。大谷翔平投手の同僚で、2年ぶり3度目の受賞を目指したマイク・トラウト外野手(エンゼルス)は140試合出場で打率.312、39本塁打、79打点をマーク。リーグトップの122四球を選び、出塁率.460、OPS(出塁率+長打率)1.088も1位だったが、計265ポイントで今季はベッツに栄誉を譲る形となった。

(Full-Count編集部)

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