大谷翔平が明かす打撃フォーム変更の狙い「自分が変化しないとついていけない」

会見に臨んだエンゼルス・大谷翔平【写真:石倉愛子】
会見に臨んだエンゼルス・大谷翔平【写真:石倉愛子】

野球以外の不安は一掃「1年間スムーズにいけた」

 エンゼルスの大谷翔平投手が22日、東京の日本記者クラブで会見。右肘靱帯再建手術を受け、リハビリを開始している今季ア・リーグ新人王は、日米の野球の違いについて「一番は技術面。フィジカルが違うのは分かっているが、思った以上に技術が進化していた」とメジャーの進歩を実感していた。

 オープン戦で結果が出ず、コーチの助言などもあり、開幕直前に足を上げる打撃フォームからステップ打法に変更。3月29日の開幕戦では、メジャー初打席の初球をいきなり初安打とした。4月3日の本拠地インディアンス戦では、第1打席でメジャー初本塁打となる3ランを放つなど、すぐに結果を出した。

 打撃フォームの変更について「自分が変わっていかないと、変化しないとついていけない。できるだけ自分の形でやりたいと、葛藤はあったが……」と本音も明かす場面もあった。

 開幕後は、5月や7月には打球が上がらずゴロが多い時期もあったが、8月以降に13本塁打を放つなど、シーズン中に大きく進化した。「データを生かしたのか、自分のメカニックを変えたのか」と質問されると、「コーチのアドバイスもあったが、自分で感じた部分や、相手のデータの読みを上回る部分とか、シーズン中に少しずつ修正できた」と手応えを口にした。

 生活に関しては、思った以上に順調に順応できたという。朝食用にオムレツを作るなど自炊にも挑戦。「(食事は)昼と夜は球場で出る。飛行機移動の時間の使い方が大事と思っていたが、1年間スムーズにいけたと思っている」と、来季へ向けて野球以外の不安は一掃されたようだ。

 途中、結婚の予定も聞かれる場面もあったが「全くもってないので」と苦笑い。結婚したい年齢を聞かれても「ないです」とシャットアウト。しばらくは野球一筋の生活が続くことになりそうだ。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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