“怪物”日本ハム清宮幸太郎の1年を振り返る 高卒新人としては傑出した成績
平成の高卒新人の中でも優れた成績
将来は球界を代表するスラッガーに成長すると見込まれている清宮だが、相対的に見た場合、高卒1年目の野手としての成績はどれほどのものだったのか。パワーヒッターとして活躍している現役の高卒選手を対象に、1年目の成績を列記していきたい。
〇主な高卒スラッガーの1年目の成績
森友哉(西武)41試合6本塁打15打点 打率.275
筒香嘉智(DeNA)3試合1本塁打1打点 打率.143
鈴木誠也(広島)11試合0本塁打1打点 打率.083
T-岡田(オリックス)3試合0本塁打0打点 打率.167
岡本和真(巨人)17試合1本塁打4打点 打率.214
以上のように、西武の森が例外的に好成績を収めているが、近年のプロ野球界では高卒1年目から活躍することは非常に難しいことが分かる。平成の高卒新人で2桁本塁打を放ったのは、1993年に巨人で11本のアーチをかけた松井秀喜氏が唯一だ。
ちなみに、ヤクルトの山田哲人や西武の中村剛也、日本ハムの中田翔といった球界を代表する打者でも、高卒1年目で1軍出場機会を得ることはできなかった。清宮が放った7本塁打は、数字の印象以上に価値あるものと言える。
プロの壁に苦しめられながらも、随所で大器の片鱗を見せ付けた清宮。元号も新たになる2019年からは、まだ幼さの残るこの19歳が、新時代を象徴する輝きを放つことだろう。
(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)