ロッテのドラ1藤原、井口監督から30/30の期待 新人王受賞ならCM出演も!?

入団会見で背番号「2」を披露したロッテのドラフト1位・藤原恭大【写真:荒川祐史】
入団会見で背番号「2」を披露したロッテのドラフト1位・藤原恭大【写真:荒川祐史】

河合オーナー代行、コアラのマーチCM出演に「前向きに検討します」

 ロッテのドラフト1位藤原恭大外野手が、新人王と“幕張のスピードスター”襲名へ名乗りを上げた。4日に東京・新宿のロッテ本社で行われた新入団選手発表会に出席。井口監督から「サーティーサーティー(30/30)をクリアできる選手」と、30本塁打、30盗塁の期待をかけられた。

 1日に行われた正式契約の場で「トリプルスリーを目指したい」と宣言した藤原は、この日も「新人王を獲れるように力をつけたい。盗塁30個以上、そこを目標にしたい」と力強く話した。高校通算32本の長打力に加え、一番のアピールポイントは50メートルを5秒7で走る俊足。走塁改革を掲げ、昨年のチーム盗塁数78から124へ大幅アップさせた井口監督は、来季も引き続き機動力にポイントを置く考えで、走攻守揃った藤原はイメージ通りの選手とも言える。

 チームは今季、2年連続での最下位は逃れたものの、6位楽天とはわずか1ゲーム差の5位で、戦力の底上げは必須だ。来季2年目迎える安田尚憲内野手をはじめ、若手の成長は3年ぶりのAクラス入りに欠かせない。それだけに、2017年にU-18日本代表チームでともに戦った安田と藤原による、若い主軸コンビが実現できれば、チームにとって大きな起爆剤となるだろう。その期待の大きさを反映し、契約金1億円に加え、高卒新人では球団初となる出来高払い(5000万円)もつけられた。

 井口監督は藤原の育成に関して、来年2月1日の石垣島キャンプ初日に行う予定の紅白戦に出場させた後、キャンプ、オープン戦と1軍に帯同させることを明言している。少しでも早い成長のために、1軍の雰囲気や厳しさを肌で感させることが目的だ。2、3年かけてじっくり育成することを念頭に置いているが、オープン戦で結果を出せば開幕1軍の可能性もある。高卒1年目で開幕スタメンともなれば、球団では1965年の山崎裕之以来54年ぶりの快挙となる。

 新人王を掲げた藤原にとって、安田がライバルとなる可能性は高い。「安田さんに負けたくない。ライバルになると思う。いいところを盗んで、安田さんを超えられるように」と藤原。河合オーナー代行から、新人王を獲れば「前向きに検討します」とコアラのマーチのCM出演の話も飛び出した。藤原も「(CMに)出てみたいのはある」とCMデビューにも期待を膨らませた。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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