「ハーパーとマチャドは史上最高額となるべき」米メディアが根拠を示す

去就が注目されるブライス・ハーパー(左)とマニー・マチャド【写真:Getty Images】
去就が注目されるブライス・ハーパー(左)とマニー・マチャド【写真:Getty Images】

2001年と比較し、MLB全体の収入は約2倍となっている

 今オフ、MLBのFA市場で最も注目を集めている2人がブライス・ハーパーとマニー・マチャド。10年前後の大型契約で、年俸総額は4億ドルとも5億ドルとも言われており、行き先とともに、その契約条件についても大きな関心を集めている。

 そんな中で米ヤフースポーツでは「なぜブライス・ハーパーとマニー・マチャドがAロッド以来となる最も高額なFAになるべきか?」という特集記事を掲載。2人が史上最高額となる契約を得るべき、その“根拠”を説明している。

 記事では、アレックス・ロドリゲス内野手がレンジャーズと10年総額2億5200万ドル(約282億円)の契約を結んだ2001年と現在を比較。「2001年球界全体の収入は約34億ドル(約3800億円)であり、インフレを加味すると現在なら約49億ドル(約5500億円)である。現在の収入は約100億ドル(約1兆1200億円)で、約2倍である」と、当時よりもMLB全体の収入が約2倍となっている点を指摘した。

 さらには「球界史上最高額のFA契約は? Aロッドがオプトアウトした時にニューヨーク・ヤンキースと契約した2億7500万ドル(約308億円)である。ロドリゲスがFAになった時以来、当時の彼に匹敵するほどに若さと優秀さを持ち合わせた選手が2人いる」として、ハーパーとマチャドの2人は、ロドリゲス氏に匹敵する存在だとした。

「ここ18年で収入が2倍となったのに、なぜ球界の顔が稼ぐ金額が1世代前とほぼ同じなのだろうか?一体お金は選手でなければどこにいっているのだろうか?」とした米ヤフースポーツ。2人がまだ26歳と若いことも、根拠の1つに掲げ「ハーパーとマチャドは例外である。FAの多数が30代の中、2人とも26歳である(Aロッドは当時25歳だった)。ハーパーはオールスターに6度、マチャドは4度選出されている(Aロッドは4度)」と指摘している。

 さらに、この記事で各球団のオーナーたちが、年俸の上昇に歯止めをかけていると言及。「ハーパーとマチャドはAロッドではないが、間違いなくAロッド級であり、球界の収入に合わせて金額が上がらないのを疑問に思うのは当然である。金銭的な規律を求めるオーナーたちは選手に浪費しない。オーナーたちは費やしても、それでも相当な利益を得ることができる。収入がそれをはっきりと示している。彼らはそうしないことを選んでおり、それは球界全体に現れている」としている。

 米ヤフースポーツはハーパーとマチャドの年俸のボーダーラインを「3億ドル(約336億円)である。それ以下、2007年の当時32歳のAロッドの金額くらいであるなら、選手よりもずっとオーナーを裕福にさせることになる」と設定。そして「ロドリゲスの最初のメガディールは、インフレを加味すると現在なら約3億6000万ドル(約403億円)の価値になる。彼の成績では、これはバーゲンとなった」としている。

(Full-Count編集部)

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