白仁天、ウィンタース、レアード… 100発超え9人と長距離砲輩出の日ハム助っ人
本塁打王が7人 投手ではグロスが最多勝
日本ハムは終戦直後の1946年、セネタースとして創立され、東急グループの球団として、東急、急映、東映と名称を変更。その後日拓を経て1974年から日本ハムファイターズとなり、2004年から北海道日本ハムファイターズになった。
最初の外国人選手は1957年、ハワイの日系二世のスタンレー橋本と、キューバの日系二世のホセ中村の二人だ。
韓国農業銀行の強打の捕手として知られた白仁天は、捕手から外野にコンバートされ、張本勲、大杉勝男と中軸を組んだ。その後太平洋、ロッテ、近鉄を経て創設1年目のKBO(韓国プロ野球)にプレーイングマネージャーとして参加し、いきなり4割を打った。
日本ハムの外国人選手はホームランバッターが多い。通算100本塁打以上が9人もいる。1位のマット・ウィンタースは在籍した5年で4回30本塁打以上。2位のトニー・ソレイタは4年すべてで30本以上。1981年には44本で本塁打王になっている。米領サモア出身のソレイタは「サモアの怪人」と呼ばれた。現役のブランドン・レアードはメキシコ系。2016年に39本で本塁打王になった。そのほか、ウィルソン(1997年、1998年)、アブレイユ(2013年)、セギノール(2004年)ミッチェル(1978年)が本塁打王になっている。
投手では、エースとして活躍したキップ・グロス。1995、96年と2年連続で最多勝を獲得している。カルロス・ミラバルはCPBL(台湾プロ野球)を経て、2000年に日本ハムへ。当初は救援投手として2年で37セーブを挙げたが、のちに先発に転向し、2003年には16勝を挙げている。
最近はマーティン、トンキンと救援投手の活躍が目立っているが、MLBに復帰するなど長続きしていない。来季も新外国人が入団する日本ハムだが、どんな成績を残すだろうか。
(広尾晃 / Koh Hiroo)