レンジャーズGM、菊池雄星代理人と接触も「特定の選手については話せない」
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菊池に対する興味については「分からない」
レンジャーズのジョン・ダニエルズGMが10日(日本時間11日)、米ネバダ州ラスベガスで開催中のMLBウインターミーティングで記者対応し、「特定の選手については話したくないが、スコット・ボラスとこのオフに話をした」と明かし、西武からポスティングされた菊池雄星投手の代理人に接触したことを認めた。
チーム再建モードのレンジャーズは、今季途中にエース左腕コール・ハメルズをカブスにトレード放出。今オフは先発ローテの補強が急務とされているが、ダニエルズGMは「FA市場では1年契約程度のベテランを、トレード市場では球団の保有年数が長い若手を探している」と現状を伝えた。
来季から指揮を執るクリス・ウッドワード監督は、菊池について「調査している。加わったら素晴らしい戦力」と語っていたが、ダニエルズGMの口は固く「個々の選手についてはコメントしたくないが、全FA選手について評定はしている」と話すにとどまった。
レンジャーズは菊池が高校時代に岩手に左腕デレク・ホランドを派遣して面談に臨んだほど、獲得に大きな意欲を見せていた。だが、現時点での興味について質問されると「分からない。状況がどうなるか様子見だな」と歯切れが悪かった。
今オフの補強では大金を注ぎ込む予定のないレンジャーズだが、関係者によれば、27歳の菊池の場合、年数と金額が見合っていればその限りではないようだ。ただ、肩の故障歴には懸念を示す声があがっているという。
日本人選手が数多く在籍し、日本となじみの深いことでも知られるレンジャーズ。来季またテキサスの地に新たな日本人選手を迎えることになるのだろうか。
(佐藤直子 / Naoko Sato)
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