2010年ドラフト、セ各球団の成果は? 外れ外れで山田哲が入団、DeNAは全員去る

DeNAは全選手がチームを去り、福山のみが楽天で活躍

【広島】
× 大石達也投手
1 福井優也投手 3試合0勝3敗0S0H 8.40(→楽天)
2 中村恭平投手 8試合0勝1敗0S0H 7.53
3 岩見優輝投手(2015年戦力外)
4 金丸将也投手(2013年戦力外)
5 磯村嘉孝捕手 37試合79打数17安1本4点 .215
6 中崎翔太投手 68試合4勝2敗32S6H 2.71
7 弦本悠希投手(2013年戦力外)
育1 山野恭介投手(2013年戦力外)
育2 池ノ内亮介投手(2015年戦力外)

【横浜(DeNA)】
1 須田幸太投手(2018年戦力外)10試合0勝0敗0S0H 7.59
2 加賀美希昇投手(2015年戦力外)
3 荒波翔外野手(2018年戦力外)11試合11打数0安0本0点 .000
4 小林寛投手(2017年戦力外)
5 大原慎司投手(2017年戦力外)
6 福山博之投手(2012年戦力外→楽天)21試合1勝2敗0S3H 6.75
7 大原淳也内野手(2012年戦力外)
8 鶴岡賢二郎捕手(2015年戦力外)
育1 松下一郎捕手(2013年戦力外)

 プロ入りから8年が経過している2010年のドラフト組。見れば分かるが8年にわたってプロの世界でプレーすることがいかに難しいか、よく分かる。特に、育成選手としてセ・リーグ各球団に入団した選手の大部分は、すでに戦力外となっている。

 2010年のドラフトで、個人として最も成果を残しているのはヤクルトの1位指名だった山田哲人だろう。史上ただ1人、3度のトリプルスリーを達成した日本球界屈指の好打者となった山田。とはいえ、ドラフトでは斎藤佑樹(日本ハム)、塩見貴洋(楽天)を外し“ハズレハズレ1位”だったところに、ドラフトの“数奇さ”が感じられる。ただ、ヤクルトは3位の西田は在籍しているものの、残り7選手(支配下4選手、育成3選手)が戦力外となっている。

 5人を指名した中日で、いまもチームに残っているのは、大野雄大ただ1人。大野雄は今季、ルーキーイヤー以来の未勝利と大不振に終わったものの、2013年から3年連続2桁勝利をマークし、実績は残している。この年の中日で不思議なのは、2位以下の3選手が他球団で1軍でプレーしている点。2位の吉川大は2014年に戦力外となり巨人へ移籍し、今季は守備固めが起用の主ではあるものの、キャリアハイの97試合に出場。3位の武藤は昨季戦力外となり、今季はDeNAで20試合に登板。4位の森越も阪神で現役を続けている。

 阪神は、1位で指名した榎田が今季西武へ移籍して覚醒。初の2桁勝利をマークし、10年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。中谷は今季は数字を落としたが、昨季は20本塁打を放ってブレークした。4位の岩本は2016年に戦力外となったが、BCリーグの福井でのプレーを経て、今季途中にオリックスに加入。中継ぎで17試合に投げた。阪神は指名した5選手のうち、2位の一二三を除く4選手がNPBでプレーしている。

 巨人は1位の澤村、2位の宮國がそれぞれ戦力となっているものの、3位以下の10選手は戦力外に。澤村は今季復活を果たし、通算でも45勝47敗73セーブ37ホールドをマーク。4位の小山は楽天に移籍したものの、今季戦力外となった。広島は1位で入団した福井が今オフに楽天にトレードに。ただ、5位で指名した磯村は貴重な控え捕手となり、6位の中崎は不動の守護神に。上位2人は期待通りの活躍とはいかなかったものの、下位で大きな成果を上げている。

 DeNAは、この年に指名した9選手全員がチームを去った。1位の須田が2016年に62試合に登板するなど、中継ぎとして活躍したが、今季で戦力外に。2012年、2013年にゴールデングラブ賞を獲得した荒波も今季で戦力外に。唯一、他球団でプレーしているのが福山。今季は不振に苦しみ21試合登板に終わったが、2014年から4年連続60試合超に登板し、楽天に欠かせぬセットアッパーとなった。

(Full-Count編集部)

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