5億7000万円更改の鷹・柳田 球団幹部が「シンプルに凄い」と語った数字とは

契約更改に臨んだソフトバンク・柳田悠岐【写真:藤浦一都】
契約更改に臨んだソフトバンク・柳田悠岐【写真:藤浦一都】

昨季に比べて27四球を減らすも、出塁率はアップ

 ソフトバンクの柳田悠岐外野手は21日、ヤフオクドーム内の球団事務所で契約更改交渉を行い、今季から7000万円増の5億7000万円でサインした。昨オフの契約が年俸5億円の変動制3年契約だったことも明らかに。今季の柳田とデニス・サファテ投手、そして2005年の城島健司氏、2006年から2009年の松中信彦氏の5億円を超え、球団史上最高年俸となった(金額はすべて推定)。

 契約更改交渉を行ったソフトバンクの三笠杉彦球団統括本部長は、交渉終了後に報道陣の取材に応じ、その中で今季の柳田の進化について語った。「日本を代表する選手だと思っています」と最大級の賛辞を送り、そして、柳田の凄みを口にした。

「今年はバッティングスタイルも変わり、じっくり待つのではなく、早めに勝負にいった。その中で四球は減っているんだけど、出塁率が上がっている。これはシンプルに凄いと思います」

 今季の柳田は一時の離脱があり、130試合の出場にとどまったが、130試合で打率.352、キャリアハイとなる36本塁打、そして自身初となる100打点をクリアする102打点。文句のつけようのない成績を残した。そして出塁率.431は4年連続の最高出塁率だった。

 昨季の出塁率は.426で、柳田は5厘ほど、前年より出塁率を上げた。一方、柳田の“代名詞”でもあった四球は、前年の89から27個も減らし62個となったが、28安打も増加させて出塁率アップにつなげており、「浅いカウントで打ちにいくと、ヒットは増えますけど、四球が減るので、普通は出塁率は下がるもの。仕留める数だったり、打球の速さもあると思いますが、そこで数字が上がっているのは凄い」と三笠氏は関心しきりだった。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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