光る広島の2013年、大瀬良&田中ら入団 近年の球団別“ベスト&ワースト”ドラフトは?

広島・田中広輔(左)と大瀬良大地【写真:荒川祐史】
広島・田中広輔(左)と大瀬良大地【写真:荒川祐史】

大瀬良は今季最多勝に輝き、田中は3年連続全試合出場

 残りあとわずかとなった2018年。“平成最後のシーズン”となった今季は、西武は10年ぶりにパ・リーグを制し、広島は3年連続でセ・リーグ優勝を勝ち取った。そして、日本一に輝いたのは、パ・リーグ2位からポストシーズンを勝ち上がったソフトバンクが2年連続の栄冠を手にし、幕を閉じた。

 オフに入り、各球団は来季の戦力編成に着手。ドラフトで指名された期待のルーキーたちの入団も正式に決まり、お披露目の場となる新入団選手発表も続々と行われた。今秋のドラフトでは中日に入団した根尾昂内野手やロッテの藤原恭大外野手、広島の小園海斗内野手、日本ハムの吉田輝星投手、西武の松本航投手、ソフトバンクの甲斐野央投手らが注目を集めた。今後、彼らがどういった活躍を見せるかは、新たな時代となる来季の注目である。

 とはいえ、その年々のドラフトの成果というものは、指名から5年、10年経ってからでないと分からないもの。そこでここでは、各球団のドラフトを遡り、指名から4年が経った2014年から2008年の間の“ベスト”と“ワースト”ドラフトを独自で選出した。

 今回は3年連続でセ・リーグを制した広島だ。“ベスト”ドラフトには2013年を選出した。

 ドラフト1位で大瀬良が入団。今季はチームの大黒柱として大車輪の活躍を見せて15勝をあげ、最多勝のタイトルを獲得。2位の九里も先発、中継ぎ問わずに活躍して8勝をマークした。3位の田中はチームの不動のリードオフマンに定着し3年連続で全試合出場。大瀬良と田中は侍ジャパンメンバーにも選ばれ、球界を代表するプレーヤーとなっている。野村祐輔、菊池涼介が加入した2011年も上々のドラフトとなっているが、2013年を“ベスト”に選出した。

 広島は、ここ10年のドラフトでは毎年のように、1軍で戦力となる選手をコンスタントに輩出している。2009年には今村猛、2010年には守護神の中崎翔太、2012年は球界屈指の好打者となった鈴木誠也が入団。どの年も甲乙つけがたいが、その中で“ワースト”は、2008年とした。

 この年も岩本貴裕と中田廉が1軍でプレー。ただ、岩本は2010年に61試合で14本塁打を放ち大きな期待を背負ったものの、その後もレギュラーにはなれず。中田も2014年に66試合、2017年にも53試合に登板しているが、継続して活躍しているかとは言い難い。他の年度との比較した上で“ワースト”とした。

“ベスト”ドラフト
2013年
1 大瀬良大地投手
2018:27試合15勝7敗0セーブ0ホールド 2.62
通算:145試合41勝26敗2セーブ24ホールド 3.34
2 九里亜蓮投手
2018:24試合8勝4敗0セーブ0ホールド 4.26
通算:113試合21勝17敗0セーブ3ホールド 4.09
3 田中広輔内野手
2018:143試合572打数150安打10本塁打60打点 .262
通算:680試合2556打数703安打48本塁打238打点 .275
4 西原圭大投手(2016戦力外)
通算:16試合0勝0敗0セーブ0ホールド 7.23
5 中村祐太投手
2018:9試合3勝4敗0セーブ0ホールド 6.04
通算:24試合8勝8敗0セーブ0ホールド 4.60

“ワースト”ドラフト
2008年
1 岩本貴裕外野手
2018:10試合7打数1安打0本塁打0打点 .143
通算:404試合946打数240安打31本塁打131打点 .254
2 中田廉投手
2018:15試合0勝1敗0セーブ3ホールド 13.14
通算:204試合15勝15敗0セーブ41ホールド 4.30
3 小松剛投手(2013戦力外)
通算:30試合6勝6敗0セーブ0ホールド 5.99
4 申成鉉内野手(2013戦力外)
通算:1軍出場なし

(Full-Count編集部)

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