西武、連覇狙う2019年のスローガン発表「CATCH the GLORY 新時代、熱狂しろ!」

2019年シーズンのスローガンを掲げる辻監督【写真:岩国誠】
2019年シーズンのスローガンを掲げる辻監督【写真:岩国誠】

辻監督「投打の中心が抜けて、個々の成長がないと勝ち進むことは困難になる」

 西武は27日、2019年のチームスローガンを「CATCH the GLORY 新時代、熱狂しろ!」とすることを発表した。今季「CATCH the FLAG 2018 栄光をつかみ獲れ!」という、チームスローガンの元、10年ぶりにチャンピオンフラッグをつかみ獲った西武。発表を控えて報道陣に対応した辻発彦監督は「監督になって“CATCH”シリーズ3年目。なかなか言葉がないんですが」と和ませた辻監督は「GLORY=栄光。栄光をつかむ」と、今季届かなかった日本一へ照準を定めた。

 日本一に必要なこと、それを『新時代、熱狂しろ!』の部分に強く込めたと語る指揮官。「投打の中心が抜けて(来季は)新たな力だったり、個々の成長がないと勝ち進むことは困難になる。選手がこれだけ入れ替わっていく中で、チームは当然変わらないといけない。普通に考えれば、戦力的に大きなダメージを受けているわけで、その中で新しい力や今いる選手たちの成長があれば、チームもまた変わってくる。特に若い選手に言いたいメッセージ」と、台頭が期待される新戦力や若手たちに“熱狂”を求めた。

「いつも言っていることですが、選手たちの意識が変わらないと。いくらこちらからいろいろ言っても変わっていくものではない。精神的なものも当然そうですが、技術的にも自分の意志からじゃないと成長はないんじゃないかな」と語り、スローガンのボードに「“新生”ライオンズ」と書き込んだ辻監督。

 新たなチーム作りで連覇を目指すこととなるが「1年目もレギュラーが決まっていないポジションはあった。そういう中でいろいろ試して、外崎はレギュラーをつかんだし、山川は途中から4番に座って、今季はフル出場。成長や責任感を感じたので、そういう意識を個々でもってくれれば。エースとセカンドが抜けて、レギュラーを狙えるチャンスだから、選手たちがどれだけ意識をもってやってくれるか。『出てこいや!』でしょ」と期待を膨らませている。

「主力が抜けて『いなくなったから勝てなかった、弱くなった』じゃ面白くない。選手1人1人が『それでもできるんだ』ってところを全員で持って戦っていければ、また違った意味で『新しいチーム』になれる」と辻監督。平成の時代が終わり、文字どおり“新時代”の幕開けとなる来季、辻監督はどんな「新生ライオンズ」を作り上げていくのか。ファンが「熱狂」する新たな戦力の台頭に、期待したい。

(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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