マ軍売却時の元社長が炎上 知人の誕生日会でブーイングに“放送禁止用語”

マーリンズの球団社長を務めていたデビッド・サムソン氏【写真:Getty Images】
マーリンズの球団社長を務めていたデビッド・サムソン氏【写真:Getty Images】

デビッド・サムソン氏が暴言「12億ドル クソくらえ!」

 2017年オフに元ヤンキースのデレク・ジータ氏らの投資家グループに売却されたマイアミ・マーリンズ。この時にマーリンズの球団社長を務めていたのが、デビッド・サムソン氏だ。そのサムソン氏が知人の誕生日パーティーで発した言動が波紋を呼び、釈明する事態となっている。

 地元紙「マイアミ・ヘラルド」は「デビッド・サムソンの12億ドル(約1324億円)に関するジョークはマイアミの納税者たちにとっては本当に面白いものではない。彼の説明ではこうなっている」とする記事を掲載。サムソン氏が“炎上”したのは、12月半ばに行われた米スポーツ専門局「ESPN」のレポーター、ダン・レ・バタード氏の50歳の誕生日を祝うパーティーだった。

 このパーティーで祝福のスピーチに立ったサムソン氏。だが、パーティー会場にいた参加者からはブーイングを浴びせかけられた。そこでサムソン氏は思わず言ってしまった。「どうもありがとう。なぜ私が皆さんからのブーイングが好きなのか。皆さんには私をブーイングし続けてもらいたい。理由は何だと思いますか? 12億ドル。クソくらえだ!」と。

 この発言が大きな波紋を呼び、パーティーの数日後にサムソン氏はレ・バタード氏の番組に出演。そこで事態を釈明することとなった。サムソン氏は「土曜の夜は君の誕生日を祝うためのものだったね。だから舞台に上がったけど、突然ブーイングが始まったんだ。その時は私は皆にこう言ったのさ『私は自分の仕事をしただけだ。だから、クソくらえだ。私は職務を果たした』とね」と語った。

 サムソン氏は球団社長を務めていた2012年に、オーナーのジェフリー・ロリア氏とともに、マイアミに総工費6億3400万ドル(約700億円)をかけてマーリンズパークを建設。記事では「マイアミのデイド郡と市の委員会を口車に乗せて、球場建設に同意させたからだ。それには公的資金の融資が大いに関わっているからである。マーリンズパークのプロジェクトにかかる6億3400万ドルのうちの80%以上が税金から支払われたのである」と、球場建設資金の大部分を税金で賄うことになったことで、市民から反感を買ったと指摘した。

 さらに12億ドル(約1324億円)でマーリンズを2017年に売却。新たにオーナーとなったジーター氏らがオフに、ファイヤーセールを敢行したことで“ファン離れ”が加速。今季の観客動員はメジャーでもダントツの最下位となる約81万人に終わった。それも相まってファンから“恨み”を買っているよう。

 サムソン氏は番組内で「メディアによって損なわれたもの。それが前後関係だ。私は自分の行った仕事に関して謝るつもりはない。選手に対して妥当な金額を払っていなかったとしても、常に可能な限り多くの試合に勝つために努めてきた」と弁解し「私はマイアミが大好きだ。そこに暮らしているし、16年間懸命に仕事をした。野球だけではなく、コミュニティーに関わる全てのことをだ。カメラが回っていない時でもね。私は実際南フロリダを愛している。私のホームだし、今後もそれは変わらない」と、必死に弁解していた。

(Full-Count編集部)

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