菊池雄星、マリナーズと異例契約へ 基本は4年契約も最大7年まで延長可

マリナーズとの契約合意が報道された菊池雄星【写真:荒川祐史】
マリナーズとの契約合意が報道された菊池雄星【写真:荒川祐史】

争奪戦決着でイチローと同僚に、3月の日本での開幕戦で“凱旋登板”も

 西武の菊池雄星投手がマリナーズとの契約に合意したと米メディアが報じた。基本は4年契約ながら、最大で7年まで契約を延長できるという異例の内容。MLB公式サイトをはじめ、複数の記者やメディアがマリナーズとの契約合意をレポートしており、争奪戦がついに決着した。

 ポスティングシステム(入札制度)を利用している菊池とメジャー球団の交渉期限は、米東部時間2日午後5時(日本時間3日午前7時)に迫っていた。そんな中、マリナーズとの「面談」のため、菊池がシアトル入りするとMLB公式サイトが報道。複数の記者が「合意間近」と報じていた。

 マリナーズは当初から“本命”の1つと見られており、ジェリー・ディポトGMはラブコールを送り続けてきた。2001年を最後にプレーオフを遠ざかっているチームは今オフ、ロビンソン・カノ内野手(メッツ)ら主力を大量放出する「ファイヤーセール」を敢行。チーム再建の中心の一人として菊池の獲得を熱望していた。

 この日、スクープを連発する敏腕記者として知られる米メディア「ファンクレド・スポーツ」のジョン・ヘイマン氏が、ツイッターで「関係者:ユウセイ・キクチがマリナーズと契約を結ぶ」とレポート。MLB公式サイトも「ユウセイ・キクチはマリナーズと契約すると報じられた」と契約合意に達したことを伝え、MLBネットワークのジョン・モロシ記者は「関係者によると、ユウセイ・キクチはマリナーズと4年契約で合意」と報じた。

 ヘイマン記者はさらに「キクチは独特な契約を結んだ。初めは4年契約(3年と2022年の選手オプション)。しかし、4年目の選手オプションは4年の契約延長に置き換えることもでき、トータルでは7年となる」とレポート。3年目終了時点で4年目も契約を延長できるか選択でき、その新しい契約は1年契約ではなく4年契約にすることもできるという。1999年から番記者としてマリナーズ取材を続けているシャノン・ドレイヤー記者は、このニュースに「珍しい」とツイートした。代理人のスコット・ボラス氏が“剛腕”ぶりを発揮したようだ。

 菊池はマリナーズでイチロー外野手と同僚に。マリナーズは今年3月に東京ドームでアスレチックスとの開幕カードを戦う予定で、イチローに加えて、菊池も出場する可能性がある。マリナーズには佐々木主浩氏、長谷川滋利氏、城島健司氏、川崎宗則氏、岩隈久志投手(現巨人)ら過去に日本人選手が多数在籍。本拠地のシアトルは日本人が過ごしやすい街としても知られている。

 また、花巻東高の後輩・大谷翔平投手が所属するエンゼルスとは同じア・リーグ西地区に所属。今季、大谷は打者に専念する予定だが、2人の対戦は多く見られそうだ。

(Full-Count編集部)

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