プロ野球、平成最強チームはどこ? 近鉄含む13球団の通算成績を振り返る
西武がソフトバンクを上回りV11回、近鉄はオリックスよりも多い2回の優勝
パ・リーグ
1西武 4129試2208勝1816敗105分 率.549 優勝11
2ソフトバンク 4129試2127勝1891敗111分 率.529 優勝8
3近鉄 2133試1066勝1016敗51分 率.512 優勝2
4日本ハム 4129試2007勝2026敗96分 率.498 優勝5
5オリックス 4129試1940勝2081敗108分 率.482 優勝2
6ロッテ 4129試1898勝2124敗107分 率.472 優勝1
7楽天 1996試889勝1061敗46分 率.456 優勝1
※ソフトバンクはダイエー時代を含む。
パ・リーグは2004年の球界再編で近鉄がオリックスと合併している。また翌年から楽天が新規参入している。このために7球団となる。1位は西武。1979年に福岡から埼玉に本拠地を移転し、90年から98年までの9年間で7回優勝するなど黄金時代を迎えた。以後も、極端に弱くなることはなく、強豪の一角を占めている。ソフトバンク、オリックスは平成元年にそれぞれ親会社が変わった。
南海からダイエーとなり福岡に本拠を移転したホークスは、当初は弱かったが王貞治監督時代に強くなり、2005年にソフトバンクとなってからはグループの資金力を背景に強豪となった。阪急から親会社が変わり、愛称もブレーブスからブルーウェーブになったオリックスはイチローが在籍した当時は強かったが近年は低迷している。2005年に近鉄と合併し、オリックス・バファローズとなった。
日本ハムは2004年に北海道に移転してから優勝5回、優れた育成力で有力チームになった。ロッテは2010年に3位から「下剋上日本一」になるなど、強いときもあるが長続きしていない。2004年に合併で消滅した近鉄は、勝率5割を超え、決して弱いチームではなかった。
代わって新加入した楽天は、当初は弱かったが、2013年に初優勝。以後は他球団との格差が縮まっている。パの優勝は西武。2位ソフトバンクとは78ゲームあるので、これも挽回は不可能だ。昭和時代に比べると、平成のプロ野球はチーム間の格差が縮まり、優勝チームが目まぐるしく変わるようになった。プロ野球人気の高まりは、戦力均衡も大きな一因だったといえるだろう。
(広尾晃 / Koh Hiroo)