V4を目指す広島が長野獲得で得る“財産”…生きた教材で投手陣にも好影響?

人的補償により広島へ移籍となった長野久義【写真:Getty Images】
人的補償により広島へ移籍となった長野久義【写真:Getty Images】

人的補償で巨人から広島へ、対戦した印象や相対した打者にしか分からない癖も?

 巨人にFA移籍した丸佳浩外野手の人的補償として広島へ移籍する長野久義外野手。7日の発表から数日が経ったが、過去にドラフトで他球団の指名を2度も拒否するなどジャイアンツ愛あふれるベテランのプロテクト漏れと移籍劇は世間に衝撃を与えた。

 広島では外野のレギュラーを掴み、V4の使者として躍動することが期待される。2011年に首位打者、12年に最多安打を獲得するなど実績豊富な長野の加入はチーム内に好影響を与えそうだ。投手陣は昨季、長野に打率.308、2本塁打、10打点と打ち込まれたことを考えれば、チームメートとなるだけでも好材料となる。

 それだけではない。先発陣ではエースの大瀬良大地は7打数無安打、ジョンソンは8打数1安打に抑えたが、昨季開幕投手ながらも故障などで7勝止まりに終わった野村祐輔は11打数4安打、岡田明丈は8打数で1本塁打を含む3安打2四球、九里亜蓮は5打数3安打だった。リリーフ陣では今村猛が2打数で1本塁打を含む2安打、守護神の中崎翔太は6打数2安打。対戦した印象や相対した打者にしか分からない癖など、ベテランの安打製造機は生きた教材となりそうだ。

 チーム防御率4.12はリーグ3位、チーム651失点はリーグ4位だった。投手陣の成績アップはリーグV4、悲願の日本一へ直結する。19年のカープ投手陣が長野情報をどう生かすのかも注目だ。

(Full-Count編集部)

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