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2020年東京五輪は「スタートです」DeNA岡村球団社長が語る新たな球団の在り方

2018年に横浜スタジアムは満40年を迎え、2019年は球団創設70周年目を迎える横浜DeNAベイスターズ。節目の年が続くDeNAは今、新たな球団・球場の在り方を目指し、横浜にさらなる賑わいをもたらす「横浜スポーツタウン構想」や、「Sports×Creative」をテーマとした複合施設「THE BAYS」を始動させるなど、さまざまな取り組みを行っている。既成概念にとらわれず、次々と新たな仕掛けに取り組む根底には、どんな理念があるのか。その陣頭指揮を執る岡村信悟球団社長に話を聞いた。

ベイスターズやハマスタを出発点とした街づくり

 グローバル化やIT化の中で社会が成長した20世紀。これを土台とした21世紀は「地域アイデンティティやローカル化」や「人間らしさ」をキーワードとした成熟社会となりつつある。その中でベイスターズ、そして横浜スタジアムが野球という枠を超えて、横浜や神奈川に住む人々にとって日常の風景として刻み込まれることを目指すという。

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「横浜に支えられ、横浜とともにあり、横浜の誇りとなるベイスターズやハマスタ(横浜スタジアム)でありたいですね。例えば、レアルマドリードやヤンキースは世界的に有名ですが、それぞれマドリードやニューヨークという街を象徴する存在。地域のアイデンティティーやローカルと分かちがたく結びついている。東京にカープ女子がいても、カープはやっぱり広島を象徴する存在であり、独特の雰囲気を持っていると思うんです。

 横浜にも当然それがあって、近代日本を牽引してきた土地柄が色濃く反映されたベイスターズというものができてくる。チームを応援したり、ハマスタでのイベントに参加したり。ベイスターズやハマスタを出発点として、生活や記憶を含めた個人史、家族史を豊かにできるんじゃないかと思うんです」

 日本での野球は約150年の長きにわたり、人々に親しまれてきた。すでに文化として根付いており、新たな市場開拓は困難にも思えるが、岡村氏は「文化としての価値を高めればいいんです」と言い切る。

「これからスポーツは個性や多様性の時代。サッカーもある、バスケットもあるという中で、文化として野球を伝承する場作りを、私たちはしているんです。バスケしかしない、サッカーしか見ない、という人でも、心のどこかにベイスターズがある。学校給食として選手寮である青星寮の人気メニュー、青星寮カレーを提供したり、ベースボールキャップを無料配布したりすることで、ベイスターズを感じてもらえれば。コアなファンで何十試合と見に来られる方もいる一方で、3年に1回くらいの試合観戦の方でも『あの時、筒香選手が最盛期で目の覚めるようなホームランを打ったよね』というのが、心に刻み込まれればいいと思うんです。

 市場が成熟していたとしても、野球が伝統的な文化としてより風格を増していけばいい。私たちは球団と横浜スタジアムを先人から引き継ぎ、お預かりして、次世代に引き継いでいくことを役目としています。2000年代初頭に野球人気が低迷したと言われた時は、チームとファンの間をつなぐパイプが根詰まりを起こしていて、それぞれが持つエネルギーが上手く交流しなかったんだと思います。ですが、互いのエネルギーが相互交流すれば、もっと大きく熱を高めていける。そこで我々ができることは、子供たちへ給食やベースボールキャップを象徴する提供すること、ドキュメンタリー作品『FOR REAL』を公開してチームの真実の姿を見ていただくこと、オリジナルビールを開発したり、野球ファン以外でも楽しめるグッズを販売するなど、両者間のパイプをメンテナンスし、より太くする作業なんですね」

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