40歳が100球超え第1号 中日山井、チーム最年長の思い「景色は違うけど…」

100球を超えるブルペン投球を行った中日・山井大介【写真:福谷佑介】
100球を超えるブルペン投球を行った中日・山井大介【写真:福谷佑介】

キャンプ3日目にブルペンで128球を投げ込んだ

 誰よりも早くブルペンに現れ、誰もいなくなっても投げ続けていた。中日の沖縄・北谷キャンプ3日目。ブルペンで熱のこもった投球を続けていたのが、チーム最年長の40歳、山井大介投手だった。

「こんなに投げる予定はなかったけど、思った以上にズレが生じていて、確認程度と思っていたのに、思った以上になってしまいました」。キャンプ初日からブルペン皆勤賞の3連投。今季から固くなるナゴヤドームのマウンドに合わせて、仕様が変わったキャンプ地のブルペン。その固いマウンドに身体とフォームをアジャストさせる作業に取り組んだ。

 このキャンプで100球以上の球数を投げたのは、チームで山井が初めて。今シーズン中に41歳になるベテラン。球界でも年上はロッテの福浦和也内野手、巨人の上原浩治投手、阪神の福留孝介外野手くらい。「まだ思ったような球はいっていない。ただ体に不安はないし、自分のフォームになればボールもいくと思う」と語る姿は、まだまだ元気いっぱいだ。

 昨季限りで岩瀬仁紀投手、荒木雅博内野手(現2軍内野守備走塁コーチ)が引退。チームでは最年長選手となり、やはり「景色は違いますよね」という。その一方で「最年長だということは気にせず、まずは自分のやるべきことをやろうと思っています。そんなに変わらず、若い子たちを煽ることなく見守るじゃないですけど、一緒に明るく元気にやれたらいいなと思っています」とも語る。

「第2クールまでに(マウンドの)感じがつかめれば。怪我しないようにやっていきたいと思っています」。昨季は史上9人目となる40歳台での完封勝利を成し遂げた。この日の投球を熱心に見守った与田剛監督も「頑張ってもらわないとね」と期待する。40歳の大ベテラン。まだまだ何かやってくれそう、そう感じさせるハッスルぶりだった。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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