西武外崎が後輩・多和田から「アップルパンチ」 1番起用に「任されたところで」

三塁打を放った西武・外崎修汰【写真:岩国誠】
三塁打を放った西武・外崎修汰【写真:岩国誠】

紅白戦に「1番・二塁」でスタメン出場、2019年型「獅子おどし打線」ではどこに入る?

 西武は17日、2日連続となる紅白戦を実施。前日に続き紅組の「1番・二塁」でスタメン出場した外崎修汰内野手が、白組の先発・多和田真三郎投手から初回に先頭打者本塁打を放ち、無安打に終わった前日の鬱憤を晴らした。

 外崎は「昨日の紅白戦で(ヒットが)1本も出なかったので、まあなんとか1本を」と、昨年の最多勝右腕がストライクを取りに来た1ボールからのストレートを強振。打球はライトスタンドに吸い込まれ、紅白戦チーム初の本塁打となった。

「基本的にはあっち方向に」と、逆方向への打球を意識しての一打は最高の結果となり、「いい形で行けました」と満足気。「富士大の後輩でもあるので、負けていられないという気持ちもあった」。後輩への意地もあっての強烈な「アップルパンチ」だった。

 昨年3番を任されていた浅村栄斗内野手が楽天へ移籍。辻監督は守備位置に加え、2019年型「獅子おどし打線」の形も模索している最中だ。その中で今回は「1番・外崎」を試した。昨年終盤には「たとえ打順が4番でも、その時の状況で『こうするべきだ』という考えを持って、打席で対応する」と話していた外崎。もともと打順へのこだわりはなく「打順で(スタイルを)変えるというのは、自分は不器用なのでいい方向に行かない」と話す。その考えにブレはない。

 西武の昨年のチーム盗塁数は12球団トップの「132」。この日の紅白戦でも、盗塁や走塁で積極的に先の塁を奪っていく「足を武器にする姿勢」が強く表れていた。外崎が1番に入れば、その「足」をさらに使える。盗塁については「自分がいけると思ったら行きたい」と前向きで、この日は四球で出塁した5回表にはフルカウントからのエンドランで一気に三塁を陥れて得点につなげた。「打ち取られた当たり」と語った6回表の右中間を破る三塁打も、打球処理を見て足を使って奪ったものだ。

「任されたところで役割を考えてやりたい」。2019年型「獅子おどし打線」のどの位置に収まるかはまだわからないが、重要なピースであることは間違いない。

(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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