ロッテ藤原、小園のユニ姿に「カープの選手に染まっている」 対戦は実現せず

広島・小園海斗(左)とロッテ・藤原恭大【写真:荒川祐史】
広島・小園海斗(左)とロッテ・藤原恭大【写真:荒川祐史】

高校時代も練習試合が雨で中止「お互いが中心選手になって対戦できたら」

 またしても対戦はお預けとなった。19日、広島-ロッテの練習試合はスタメンが発表されるも、試合開始直前で突然の大雨に見舞われて中止に。ロッテの藤原恭大外野手と広島の小園海斗内野手のドラ1ルーキー“直接対決”は実現しなかった。

 実は、2人が高校生だった昨年、3月と6月の練習試合でも対戦予定だったが、雨などで試合ができなかった過去がある。高校では一度も対戦がないままプロに進み、念願の対戦かと思いきや、直前での中止に藤原は「雨なので仕方ないですね」と苦笑いだった。

 練習開始前にロッテベンチに小園が駆け足で向かってきた。高校の先輩・大谷智久投手に丁寧にあいさつしたが、その隣りにいた藤原は小園から手を振って会釈された。そして、小園は途中だったティーバッティング場に戻っていった。

 赤いユニホームに身を包んだライバルを見て、藤原は「カープの選手に染まっていますね」と一言。自分がかけないサングラスを着用し、すっかりプロらしくなったライバルの表情を見て、あらためてプロ野球選手になったことを実感した。楽しみにしていたユニホーム姿での“再会”は叶ったが、今後、小園と1軍の試合での対戦を誓う。

「まず、チームで生き残っていかないといけない。そのためには、これからが勝負です」と表情が引き締まった。この日は「1番・中堅」でスタメン出場の予定だった藤原。昨年のセ・リーグ覇者の投手陣にどれだけ対応できるか見ものだったが「とにかくやるだけです。(小園とは)お互いが中心選手になって、対戦できたらいいです」と一流選手になってからの対戦を心待ちにしている。

(沢井史 / Fumi Sawai)

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