田中将大の投球間隔は27.0秒 ピッチクロック導入ならスピードアップの必要
田中の投球間隔はメジャー最長のバーランダーと並ぶ27.0秒
メジャーリーグでは、今春のオープン戦から「ピッチクロック」が試験的に導入された。レギュラーシーズンでも導入されるかは今後のMLBと選手会の話し合い次第となるが、投球間隔が20秒を超えた投手には1ボールが加算。また、打者は20秒間の残り5秒で打席に入っていない場合は1ストライクが科されるという。ニューヨークの地元紙「ニューヨーク・ポスト」は23日(日本時間24日)、「ヤンキースのJA・ハップは20秒のピッチクロックのファンではない」とのタイトルで特集を掲載。ピッチクロックに対する田中将大らヤンキース投手陣の反応を伝えている。
記事では、米データサイト「ファングラフス」のデータをもとに、ジャスティン・バーランダー投手(27.0秒)が昨季規定投球回に達した投手の中で投球間に最も時間のかかった投手だったと紹介。一方で、昨季は規定に到達しなかった田中もバーランダーと同じ27.0秒となっており、「タナカは投球間の時間を短縮することを試みる」と言及している。本人は取材に対して、自身がスピードアップする必要のある投手の1人であると認めたという。さらにベテラン左腕のハップも「好きじゃないよ。必要だと思わない。(シーズンで実際に導入される可能性について)そうならないことを望んでいる」と苦言を呈しており、記事の中で「数少ない反対者はハップ」とされている。
一方、セットアッパーのデリン・ベタンセス投手は記事の中で「どのような感じになるか興味深いね。気にしなければ、邪魔にはならず、僕は大丈夫だと思う。試合のペースが上がるかどうかは分からないけどね」と話している。246勝左腕のCC・サバシアも「ほとんどの投手は早く投げる。救援投手では遅い人もいるが。大きな違いが生まれるとは思わないよ」と問題にしていない。
野手はどうか。「(2015年にピッチクロックが導入された)マイナーで経験がある。気が付かなかったくらいだよ」と同紙に明かしているのは、アーロン・ジャッジ外野手。捕手のオースティン・ロマインも「関係ないと思う。影響があるなら、それに従い、進めるだけさ」と話すなど、野手陣もあまり影響を感じていないようだ。
現時点でピッチクロックが正式に採用されるどうかかはまだ未定だが、オープン戦では球場内のタイマーに注目だ。
(Full-Count編集部)